まじぷり -Wonder Cradle-

 スーパーで買ってきたペットボトルのペプシ、冷えてなくてでもすぐ冷えたペプシが飲みたくて冷凍庫に入れておいたらちょっぴり忘れちゃって、1時間後ふたを開けたら内容物の2/3が泡として噴き出してしまいました。
 俺、全然ダメ。
 そんなわけで。月イチ恒例の中古エロゲー買出しにソフマップ町田店までママチャリ走らせて行きました。でも往きではすぐ息切れて汗だく、帰りは急坂を無理して登ったら気分が悪くなりました。
 俺、全然ダメ。
 買ってきたのはつい先日体験版を途中までプレイした「まじぷり -Wonder Cradle-」と、「僕と僕らの夏」。ちょっと少なめなのは後日amazon.co.jpで「シンフォニック=レイン」かPS2ToHeart2」を買おうかと思ったから。「僕と僕らの夏」は以前から機会があったらプレイしようと思っていたタイトルで、たまたま見かけたから。「魔法はあめいろ?」は、買うのは来月かな?「面白いけど、他のシリウス作品よりエロ度が極端に低下…」との情報を頂いたので(あの巨乳っぷりでエロ度が極端に低下とは…)、そのうちプレイしたいと思う。
 でも今はとにかく「まじぷり -Wonder Cradle-」ですよ。というか既に始めてますよ。というより既に未亜シナリオクリアしてるんですよ。
 俺、撃沈。
 泣きました。まさか泣かされるようなギャルゲーだとは予想だにしていなかったので…。前中盤、あの露骨なまでに狙いすぎ・激しすぎ・そしてキモすぎな妹萌え路線だったからこそあの終盤、ふたりのシリアスさが胸に響くわけでして。兄である主人公が"妹萌え"から卒業していく物語…思い出シーンも破壊力抜群だったし、特にあのエピローグが効いちゃいましたよ……。
 男性は主人公しか登場しない極甘ハーレム人間関係、究極にダメでアホで壊れてる主人公に、勝るとも劣らないダメ方向に弾けまくりヒロインたち。一見プレイヤーを受け付けないようなクセのありすぎる世界観であるのに、直球勝負の濃厚でテンポの良い主人公-ヒロインとのやりとり(漫才)、主人公視点のアホ丸出しで簡潔な描写が、物語に対するあっけらかんとしたわかりやすさと体当たり的な面白さ、主人公に対する呆れるを通り越した先にある一種独特の親しみと裏表のないあけすけな性格を、人の迷惑さ顧みずプレイヤーに押し広げてくれるような、そんな心地。
 例えば、調子が良くて、陽気で、人を食ったようなんだけれども無邪気な話し振りに、苦笑しつつ玄関に招き入れてしまう訪問販売員のような、胡散臭さと紙一重の清清しい馬鹿らしさがこのテキストには溢れているんだよなぁ。
 ただ、主人公視点の描写不足を補うかのように饒舌なヒロインが多少不自然に感じてしまったり、雲を掴むような得体の知れない主人公の性格っぷりが、感動的なシーンに対しほのかな訝しさを覚えてしまうかも。なんというか、狙いすぎで一貫性のあやふやな主人公像の"頭の悪さ"的な部分が、物語に純粋に感動したいという願望を妨げているような気がしたり、しなかったり…。自分でもよくわかりませんねあはは…。
 ま、とりあえず未亜シナリオを終えてみて思うのは、茶店の店内で大声トークするのはやめれ妹パンツ見えてる寝間着姿で外出るのはやめれ物語自体長すぎたというか、無駄が多いというか、途中で疲れてしまったりと、なんとなく冗長だね。もっとコンパクトにまとめられたのじゃないかなぁ。まぁその無駄の部分がえらく個性的で、印象に残るものであるんだけどね。