春温度の朝陽とフロントガラス

 早朝、駐車場に行くと車のフロントガラスが"半分だけ"凍っていました。なんで半分だけ凍っているのかなあと思っていたら、どうやら日の出後、周囲のビル配置の関係か、朝日が車のフロントガラスのちょうど半分の位置から照り出したようです。朝はまだまだ身の縮こまるような寒さを誇っていますが、日差しはもう春の温度なのですねえ。そんなようなことを、このおかしな現象に見舞われたフロントガラスを車内から眺め、しみじみと思いました。(ああ、こういうとき、コンパクトなデジカメを胸のポッケに忍ばせているような"ITお洒落さん"だったらこのおかしさをみんなと共有できただろうに)
 そういえば。僕は冬の寒さが結構好きな人間です。別にお金を払っているわけでも頼んでいるわけでないのに、身体をシャキっとさせてくれて、気持ちを落ち着かせてくれて、心も謙虚にさせてくれて、青空をつーと澄ませてくれて、夜空をはっと美しくしてくれて、その他もろもろの無料サービスがとっても旺盛だからです。だってこれはすごいお得ですよね。
 しかも寒さに強い人間でもあります。大学受験のとき、親が勝手に僕の部屋に暖房器具を設置したことがある以外、僕が自主的に部屋に暖房器具を置いた例がありません。石油ストーブやら電気ストーブはもちろん、こたつや電気カーペット、火鉢も暖炉も床暖房すらありはしないんですよ。冬になって出すものといえば、やっぱり大学受験のとき以来愛用している、今やぼろぼろの半纏(はんてん)くらいなものです。
 去年末の冬コミのとき、Visual Art'sのブースで極寒の中3時間並ばされたことに対してさんざ文句をいったけれど、自分の部屋からしてこんな具合なんだから、元々文句いう資格なんてありはしなかったのですよねハハハ。
 なんで寒さに強いのかというと。それはなんといっても身体全域を覆いつくす分厚い贅肉のおかげでしょう。もうね、マンガでなら"たぷんたぷん"と擬音入るのが疑いないくらいのモノですよ。しかも年齢と共に厚みが増していっています。自慢じゃないですが。それと、自慢じゃないついでに、逆に夏は結構苦手です。梅雨辺りから秋口まで冷房がフル稼働しちゃいます。一年を通して光熱費のバランスがとれている設定です。世の中そうそううまくいくものじゃあ、ありませんねぇ。