僕は最近、朝ごはんを1枚のピザトーストと1杯のホットコーヒーにしています。
そんなある日、食パンが1枚だけ残り、未開封の食パン(6枚入り)を僕が買い置きしてあるのを母親は見つけました。すでにビール飲んでご飯もきっちり食べている母親は、それでもまだ食べ足りないというのか、1枚残ったほうの食パンに手をかけ、バターを塗りつけながら僕に向けてこう言い放ちました。
「1枚残したってしょうがないじゃない。だから食べないと。あーあ、これで太ったらお前のせいだからねっ」
僕は思いました。
もし僕が幼き頃、家族が物心共に困窮きわまる生活を強いられていて、思いつめた母親は、それと同じ理屈で、僕を抱いて断崖から身を投げ母子心中をはかっていたかもしれないな、と。
1枚残ったほうの食パンのことをちゃんと考えてくれ!それは明日の朝僕が食べるんだから!

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世の中には、とろけるチーズと、とろけないチーズがあるということを、先日初めて知りました。驚愕の新事実!!
↑のトピックスと関連するんですが。ピザトースト用にと、近所のスーパーにスライスチーズを買いに行ったのです。そこでは2つの同サイズのスライスチーズが並んで売られていました。一方は、10枚入り140円のとろけるチーズ、他方は、15枚入り140円の徳用スライスチーズ。
その当時(といってもつい最近)、とろけるチーズの「とろける」という真の意味を知らなかった僕は、当然のように、15枚入り140円の徳用スライスチーズを買ってきたのでした。
もうね、歯の裏にひっついてしようがないんですよこのチーズ。ピザトーストに乗せて焼いて食べたその瞬間、僕は「とろける」という言葉の真の意味を、その舌を持ってまざまざと思い知りました。いや、どちらかというと、ざらざらと。
ふだんからギャルゲーのヒロインにとろけてばかりいる僕だけれども、(相手を)とろけさせるということがこれほどまでに困難な事業だったとは…。たとうべきかなギャルゲーヒロイン。僕はまた一から出直しです。

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僕の誕生日祝いがてら、嫁に行った妹がケーキ買って家に戻ってきました。すると会うなり彼女は、
「お兄ちゃん、サクラ大戦の新しいのが出たんだよ。結構面白いよ、やる?」
と、持参してきていたソフトを僕に渡してくれました。けれど僕は、取説を軽く流し見て、ポイっ。
「キャラデザが好きくないからやらない」
サクラ大戦といえば藤島部屋だろう。松原秀典?誰、三保の羽衣伝説?
「…まぁ、確かにイマイチだよねー」
そう言うと妹は、ソフトをバッグにしまい、翌日豪勢な手巻き寿司を軽く食べて帰っていきました。
うーん。せっかくわざわざ持ってきて、薦めてくれたのだから、少しは興味があるそぶりを見せたほうが良かったかなぁ。サクラ大戦の新作。
しかしねぇ、なんというか、パッケージイラストのカウボーイ女を見た瞬間、脳内長さんが「ダメだコリャ」言うわけですよ。こればかりはもうどうしようもない。世の理。「加山は出てくるよー」という妹のセールス文句にはクラっと来るものがあったりなかったり全然しないけれども。
妹に関しては、いつか必ず「CLANNAD」あたりの鍵系ギャルゲーを逆に薦めてみたいものだなあ、というような野望をひそかに抱いています。帰省した妹が、
「ねえお兄ちゃん。『智代アフター』プレイした?」
「おいおい。いたるキャラ以外の鍵世界を認められるわけがないだろ」
そういう会話が、僕はしてみたい。