ひだまりスケッチ

ひだまりスケッチ (1) (まんがタイムKRコミックス)

ひだまりスケッチ (1) (まんがタイムKRコミックス)

蒼樹うめさん初の単行本。そりゃ買うでしょ、ファンとして。ファンでなくとも、買うだろうけど(つまり全員買え)。
ひだまりスケッチ」は、なんていうか、純真な好奇心の眩しさがうららかに差し込む、枠にはまらず景気良く型崩れした世界に、"ゆるく"たゆとう、思わず吹き出してしまう突拍子のない無垢な可笑しさと、へんてこな清々しさを、寝ぼけまなこの母性的微笑みで包み込んだような作品。えっちネタも無理なく絡めてくる「諸葛謹」や同人誌でもお馴染みの奔放さも、ほどよく加味されていますよね。
この作品で特にすごいなと思うところは、4コマのオチで笑って、そのタイトルを確認してさらに笑える2層構造がハイクオリティなところでしょう。平井慎→カミナリ引受人とか。
そして、まさに熟れて垂れ落ちそうな蒼樹キャラの萌え4コマを、どうして僕のようなおやじがこうもすんなり堪能できるのかというと、そもそもツッコミ的な視点かそれとも蒼樹さん自身がどうしようもなく"おやじ"だということです。これはきっと反論の余地のない点だと思うなあ。
萌えるおやじのための萌え4コマ入門、それこそが「ひだまりスケッチ」であーる。(15/100)