今年の冬は寒い思いをせずに済みそうだなんて、一考だに愚かしいことだった……。
http://www.icenotes.com/diary/
うわぁ……。
2日目は壁サークルを避けた戦略を練っていたけれど、こりゃもう僕は吹雪の中で喜んで死にますよ(勝手に吹雪吹かすな)。

昨日はクリスマスイヴでした。
こういう機会でもなければケーキを食べることのない我が家ですが、近年はなにかとシャトレーゼにお世話になっています。
http://www.chateraise.co.jp/
もちろん、市内で美味しいと評判のケーキ屋の特製クリスマスケーキや、セブンイレブンの完全予約制クリスマスケーキを食べていた時期もありました。それらは確かにかなり美味しい。しかしかなりお高い。
そういった対費用効果(つまり値段の割りに美味しい)を長年にわたり研究した結果、そもそもケーキの高度な美味しさがわかるほど僕は舌が肥えていないという歴然たる事実を前にして、シャトレーゼのクリスマスケーキが僕が味のわかる範囲内で適切に美味しく、かつ最も安いということが判明したのです。
褒めているんですから、案外。
そんなこんなで「ありがとうシャトレーゼ」という美談で終わるのかと思いきや。あやうく予約キャンペーンのシャンパンを貰い損ねるところだったぜ(「あの……シャンパンは?」とこっちに言わせるなよ)というオチの付くところがまたチャーミング。
というようなことを、昨晩に食べ残したケーキを朝ごはん(ピザトースト)代わりに食べながら書いているのですが。
「パンがないならケーキをお食べ」
これは、昨晩のパーティでパンは料理に出し切ってしまったけれど、ケーキは残ってしまった。昨日の今日で疲れの抜け切れていない料理人たちが、貴人たちの朝食のためにわざわざパンを焼こうとするのを止め、彼らに向けて仰られたセリフなのだと思えてなりません。
昨晩食べ残したケーキを空きっ腹の朝に食べるときの味わいは、きっと、卒業式に貰って後日改めてしんみり眺める寄せ書きの色紙の味わいに似ている気がします。
際限なくひたすら甘い。
和菓子やパンのみならず鏡餅さえ扱うシャトレーゼに敬意を表して、玄米茶入れてみました。これはこれで、意外とケーキに合います。なるほど。

サンタクロースがいるとかいないとか。
曰く、「いる」「いない」の即物的二元論から脱して、「いてほしい」という純粋な願いへと裏返ったとき、その靴下(存在のいしずえ)に「貴方がいてくれてありがとう」という無上のプレゼントが見つかります。
プレゼントとはそもそも贈り贈られる相互好意。プレゼントを贈るだけのサンタクロースは、「どうやってお返ししたらいいのだろう……」というあて先不明の好意を人に生じさせます。
「はじまりの好意」
手元に残った幸せなぬくもりによって、人は人にやさしくできるようになり、行く先を見失った寂しさによって、人は人にやさしくせずにはいられない。
だから、サンタクロースは「いる」「いない」のではなく、「ある」のだと思います。僕や貴方固有のあらゆる関係の最中に、"それ"はやさしく実在しているのです。