LR少女探偵団
- 作者: 濱元隆輔
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2005/10/27
- メディア: コミック
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というか、この単行本を読まなかったらきっとライナが主人公だってことに気づかなかったと思う(耳の垂れ下がってる大人しい女の子がそうかと)。
もはや破綻しているコク、軽剽でイカれたキレとコケティッシュな世界観で、読者をだるーく置いてきぼりにしながらケラケラ走り去っていく、そんなすっとこどっ濃い4コマ漫画。その異色な味わいはまるで酢豚に入ってるパイナップルのようで(酢豚=本誌 パイナップル=LR)。初めて酢豚を食べてみるや「このパイナップルは酢豚のとそぐわないっ!」と思ってしまうものの、ではパイナップルの入ってない酢豚を食べてどうかというと「パイナッポォーの入ってない酢豚なんて酢豚じゃないわっ!」みたいな?
一度この味を知ってしまったが最後、「もう逃れられない」。そういう麻薬じみた魅力があるような気が(極めて僕個人的に)しています。完成度はともかく、他作品を寄せ付けないこの個性的なノリは一度賞味してみる価値ありやなしやと(どっちなんだよ)。