tsukimori2006-03-28

気まぐれに応募した求人先で、資格証明が必要だというので、大学に証明書を発行してもらいに行ってきました。てめえのような仕事のためになんでそこまで……と思いながらも都内を車で行くこと2時間以上、地図で調べもせず国道246号線をひたすら走ってきたものの、渋谷近くに至ってさすがに不安になって沿線のコンビニ立ち寄り地図を調べたりして、奇跡的に到着。意外となんとかなるものですね。
僕の卒業した大学。今となってはかの大学にまつわる何もかもが悪い夢のようです。学業でも、サークルでも、友だちに関してもひたすら残るもののない、否、悔いだけは大層立派に打ち残っている虚しい大学生活を過ごしてきた僕にとって、もう戻ることはないと思っていた地なのですがね……。春休み中のキャンバスを通りすがる、リクルートスーツに身を包んだ男子学生たち、雑誌のモデルか何かですかと思わずにはいられない煌びやかな女子大生たち。付属高校の女子高生もまじえ僕にはもう眩しすぎて、8年の歳月は残酷にも僕だけをただみすぼらしく呆けさせてしまったかのよう。
「何俺、なんでここにいんの?」、いや本当ごめん、すぐに帰りますから……。
帰途は異様に迷ってしまって(来た道戻ればいいものを)、昼過ぎに出発した今回の野暮用、相模原に着く頃にはもう辺り真っ暗でした。東京都区内はやっぱり遠い、渋滞多すぎなにやってんの! です。FMの交通情報で「目黒通りは自由が丘3丁目の事故のため3.5㌔渋滞です」と流れ「それ! 今さっき事故現場の脇を通り過ぎたんだよ!」と車内でひとりごちてしまった僕は田舎者丸出し。それもいい。実際田舎者なのだから。
証明書を受け取りにまた来なくちゃならないんだけど、その時は素直に電車で行こう。行ったついでにアキバにも寄って、ダメな自分をさらに恥じ塗りしてこよう。うんそうしよう。
アニメ「Canvas2 〜虹色のスケッチ〜」23話「クリスマスカラーの決意」、美咲菫が歌っていたモーツアルト作曲「ave verum corpus」を、あのチャペルで催された学内の典礼イベントでよく歌ったものです(ヘンデルの「ハレルヤ」もよく歌ったな)。僕が歌っていたのは当然ベースパート、本来ソロパートはないあの名曲で、彼女が歌唱していたのは実質ソロのように華やかなソプラノパート、それにあわせて自然、ベースパートを口ずさんでいました。今更ながら、ひたすら和音の底を支えるだけの地味な、それでいて男らしい燻し銀の耽美さは何物にも代えがたく、聴いてよし、歌って感動の名曲です。
モーツアルト、あんたすごいよ、最高だよ。