研修中の悲劇

世の中には悲喜こもごもさまざまの人生があるのだし、へなちょこでうすっぺらい僕がどんなに誇張して語ってみせたところで、所詮「その程度のものか」と嘲笑され唾棄されるのはわかってるのだけれども。それでも語らずにはおれないところが、"自分の"人生というもののやっかいさでありまして……。
実は先週から正社員として働き始めていた、とあるソフトウェア会社。給料は末日払いということで、2日分しか出ないけれどもそれでも現金収入はうれしい、キャッシュカードはわざわざ早朝に郵便局まで受け取りに行ったりして、昼休みに給料ゲットだぜ! 意気揚々と出社してみたら、営業の偉い人(名前は知らない)がフロアに社員を集めはじめて――
「社長がいま金策に走ってますが、とりあえず今日は給料を振り込めません」
…。
……。
………ちょっと待て。
初任給が不払い。かなり笑えますよね。ぷぷぷ。あーもー馬鹿みたい。そんな経営状態で人雇うなよと。
いつも予想外の方向へと素っ頓狂に迷走する、僕、もうすぐ32歳。いったいどうなってしまうんでしょうか。どうなってしまうんだよう。辞めるのか、というか普通辞めるだろう。転職するたび勤続日数が減っていく我がワーキングプア・ライフ。新品エロゲーを気軽に買える日は果たしてやってくるのだろうか……。