コント今と昔

もしも、あと1時間で世界が滅亡するとしたら。[from裏日記。さん]

 ダウンタウンが昔持っていたコント番組「ダウンタウンのごっつええ感じ」で、このオチのような内容のコントがあったのを思い出しました。
 この番組とか、「夢で逢えたら」が放映していた当時は、今でも時折思い出して吹き出すような絶品コントがたくさんあったように思います。毎週楽しみにしていたものだったなあ。深夜番組、しいてはテレビ番組というものが輝いていた時代。と同時にフジテレビ全盛期。
 ま、思い出は美化されるものであるし、当時はテレビとファミコンくらいしか(友だちと話題を共有できる)楽しみはなく、子どもは成長するにしたがって「ドラえもん」を見なくなるものであるように、最近のテレビ番組が当時より劣化したとか、ネットのほうが面白いなどと一概に言えるものではないけれど。
 とりあえず、以下そのコントの内容(うろ覚え)。

 (ヘンテコな)宇宙人風の衣装を着た松本人志と、近未来風のファッションをした女性が宇宙船のコクピットに座っている。けれどエマージェンシーが鳴り響いていて、宇宙船は制御不能、コンソールは残り5分と示し、脱出することもできないようだ。
 「○○君(女性の名前)、もう助からない、どうしよう」
 「隊長(松本人志)、最期だというなら、アレでもしましょ?」
 女性はしなを作りながら松本人志に覆いかぶさろうとする。
 「あっ、○○君、だめだ!いけないよおおおおお」
 と情けない声を上げながら、女性に押し倒される松本人志
 ――ここで暗転。
 コンソールが残り3分を表示している。
 船室らしき部屋で、バスローブを羽織り、足を組みながらタバコを吸っている女性。いかにも不機嫌な様子。
 その部屋の隅に、正座して小さく縮こまっている松本人志。申し訳なさそうにうつむいている。

 大人の男女の世界とはこういうことなのかと思った、というより、なんとなく松本人志の萎縮する姿が面白かっただけなんだろうなあ。僕は。
 男には、目前の死よりも怖いことがあるのだということを知ったとき、少年は大人になるのかもしれませんね(笑)