Memories Off」「infinity」といったキッドのオリジナル作品のシステムをほぼ踏襲したもので、特に問題ないと思います。既読文章参照、ウィンドウ枠の選択・濃度の調節、随時可能なセーブ・ロードは、ファイルごとに記録した時点の画面が表示されるのでわかりやすいのは相変わらずですが、既読文章をスキップするのにボタンを押しっぱなしにしなければならないというのが辛いところ。
1人でもヒロインのグッドENDをクリアした後に利用できるようになる「ALBUM」「MUSIC」、全ヒロインのグッドENDをクリアした後で利用できるようになる「VOICE」といった「おまけ」類。しかし「VOICE」はもう少し整理して利用できるようにして欲しかったですね。8000近い声優の音声をただ番号を指定して再生するのではなく、声優ごとに分類するなり、物語上重要なセリフ、笑えるセリフ、萌えるセリフ等々細かく分類したらもっといいな、と思いました。
今回は演出面で少し進歩がみられますね。テキストが声優の演技とリンクして一語句ごと表示されていく点。また、ボタン操作を受け付けない状態、つまり「間」が設定されている点。立ちポーズによる表情変化に加え、立ち位置の変化や、立ちポーズ自体の画像加工など。システム的な演出が、些細なものではありますがいくらか拡充している点は評価したいです。