岡崎律子音楽について

 ↓と関連して、jobカンストの追い上げ用にとツタヤでCDを借りようと思って、行ったら当然会員期限切れで申込書から書かされたけどそんなことはどうでもよくて、映画「ロード・オブ・ザ・リング」のサントラを借りたかったんだけど、なくて。代わりに借りるCDを探していたら、「シンフォニックレイン ボーカルアルバム」がレンタルされていたので、借りてみました。
 かつて親交があって、もうwebを閉じてしまわれたけれど僕のアニメ音楽の師であるこんしだ/7rakkaさんがメールでオススメしてくれたこのボーカルアルバム、聴いてみて思いました、「もっと早くに聴いておけよ!というかレンタルじゃなくてちゃんと買えよ!」と。
 実は一緒にメロキュアのアルバムも借りたのですけど、聞き比べるのもアレなんですけど、やっぱ僕は岡崎さんの音楽は、どちらかというとウタの下手な女性声優さんやウタの巧い女性声優さん、つまり「アニメソング/キャラクターソング」であってこそ輝くのではないのかな、と。これは本当に僕個人の感想。
 アニメなりゲームなりの世界があって、その一部である登場人物、そのまた一部である女性声優が歌うキャラクターソングは、歌詞やメロディーからすごく温かくて、さらりとすがすがしくて、たまにちょっぴりお茶目で、心豊かなイメージを膨らませてくれる岡崎律子さんの音楽性ととてもマッチしている。その世界観をただ移すだけ、通り一般の感性で音楽化するだけではなく、逆に音楽をもって世界を形作ろう、人物の内面を描いていこうという研ぎ澄まされた優しさを感じるんですよね。
 それは「シンフォニックレイン」というゲーム作品自体がそういう方向性を企図して製作されたというのもあるんだろうけれど、むしろ僕は、岡崎さんの音楽にそもそも備わっていたそういった気質を見出し、ゲーム化したのではないのかな、とすら考えてしまいます。
 言葉じゃやっぱり上手く説明できないけれど、他のキャラソンクリエイターとは全く違う(スタンスみたいな)何かが、岡崎さんにはあって、もちろん好きな曲もそれほどでもない曲もあるけれど、そういうのも全てひっくるめて"岡崎律子音楽"というのをキャラクターソング界で感じさせてくれた、そういう最初にして最後の"キャラソンアーティスト"だったのではないか、とすら思ってしまう。もちろん最近のアニメ音楽とはとんとご無沙汰だから、何適当なこと言ってやがるって感じだろうけど。
 だからこそ、アニメソング・キャラクターソングが大好きな僕は、必然的に岡崎律子さんが、他のクリエイターとは何か違うメーター的に大好きだったわけで。過去形で語らなければならないのが今更ながら悲しいけれど、「シンフォニックレイン」も近日中に買ってプレイしてみるつもり。これも必然のことながら。
※追記(1):「シンフォニックレイン ボーカルアルバム」track2「I'm always close to you」の歌詞は今思うとあまりにあんまりな内容で。死期を意識した曲としか考えられないというか、考えてもいいのかなぁ。これを歌うにあたった笠原弘子嬢のコメントでも読んでみたいですね。
※追記(2):岡崎律子さんのキャラソンだと、僕には「彼氏彼女の事情ボーカルアルバムSetsu・Getsu・Ka」のtrack9「あなたがいてよかった(榎本温子)」が特に印象に残ってます。このアルバムは特に出来がよくて当時よりお気に入りで、以前は就寝の時によく聴いてたっけ。