planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜

 正月とはいえ正月気分とは程遠い生活を送っている僕としては、正月といえども普通にゲームをプレイして、普通にゲーム批評を書くのです。まぁ普通にゲームをプレイしてといっても「planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜」は、元旦の朝に母親が大掃除を始めた頃にプレイ開始して、母親が大掃除を終えた頃にクリアしてしまいましたが…。短いだろうとは思っていたけど、正直あまりにも短かったです。せめて5、6時間くらいはあるかなと思っていたのに、2時間もかからなかったからなぁ。

 小難しいことはいつものようにテキストでまとめましたので。小難しいことが好きな人は読んでみるのもカロリー控えめで健康にいいかもしれません。→【planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜批評】

 しかし短い割に感動的で余韻に浸れるし、音楽も曲数少ない割にどれも良い曲で(特に「Jentle Jena」)、CGもイベントCGは少ないけれどその分ヒロインの立ち絵パターンが豊富だから物足りなさは感じなくて、つまり値段分かそれ以上の価値はあるし、小さく良くまとまっているという意味で、完成度は非常に高い。まぁ涼元悠一さんの独壇場に駒都えーじさん、戸越まごめさんが彩りを添えたようなテイストではありますけどね。なんにせよ思っていた以上に受けたものの大きな作品で、しばらくもやもやを引きずりそうな感じ。キネマティックノベルというジャンルが今後どうなっていくのかというのは興味ないけれど、「planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜」という作品は、忘れられない作品になりました。対象年齢低めの子供っぽいテーマだとは思うんだけどね。ま、たまにはこういうのもいいでしょ。

 それにしても、涼元悠一さんですか。「CLANNAD」の一ノ瀬ことみシナリオは、なんか"張り切りすぎ"気味で、他のシナリオと毛色の違う、どこか浮いているような感じがしてイマイチ印象良くなかったんですけど。主人公の行動、ことみの両親、スーツケースの逸話やことみ自身のキャラクター(見事なスタイル含め)があまりにも胡散臭いというか、自分的に素直に受け入れられないものがあったというのが本音ですね。やけにセピア色のぼかしが濃い甘く浮ついた雰囲気に馴染めなかったし、子供の頃の思い出がどうこう言われて恋愛されても僕には共感のしようがないしね。まぁそんな感じで涼元悠一さんというシナリオライターにそれほど期待はしていなくて、駒都えーじさんのキャラデザ目当てでプレイしたようなものだったから、反動としてより一層感銘を受けたのかもね、「planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜」は。

 ともかく、涼元悠一さんの企画とシナリオには今後要注目ですよ。って、シナリオライター目当てでエロゲータイトルをプレイできるほど僕はマニアじゃないんだけどさ。