School Days(体験版)

 プレイするギャルゲーはなく、かといって包む餃子もなくなったので(100コ食べ終わったという意味ではない)、やむなくエロゲーのデモやら体験版やらをあめいろ?収集して、あめいろ?勉強しておりました。いや、結論から言うと「魔法はあめいろ?」が楽しそうだなぁという話なんです、今もこのデモムービー見ながら書いてるんです。体験版?にヤラれて、デモムービーが地獄のヘビーエンドレス状態なんです(I've謹製のOPソングもノリの良い萌えたぎるキャッチーさが秀逸)。絵柄的にちょっとてすた卿のに似てるな?と思ってしまったのはここだけの秘密なんです。でもデフォルトで乳がでかいキャラデザなので、「似てる」なんて言ったら氏が怒りそうなんです。
 あと、「School Days」の1話(デモムービー)と2話(体験版)をプレイしました。なんつーか、みんな言ってるけど「やるドラ」のエロゲー版って感じですね。まぁ実際1話はアニメーションでしかなかったわけだけど(見てるだけ)、2話を"ちゃんと"プレイしてみて、そのものずばり「やるドラ」。アニメーションの所々に選択肢が挿入されて、時間制限つきの選択肢ってあたりが「サクラ大戦」をほうふつとさせますな(「選択肢を選択しない」という"選択"も有)。これで、走ったり避けたりする方向をクリックで選択したら「御神楽少女探偵団」だね。いやっはー、ベッドシーンになるとリアルタイム・クリッカブル・シューティングスタイルになったりしたら、僕はゲームデザインの神として大いに讃えたい。
 まぁそれはそれとして。アニメとしてのクォリティはどうこういえるレベルじゃないし、恋愛ドラマとしてどうかといわれても垢だらけベタこっぱずかしい80年代少女漫画テイスト、もう1話にして恥ずかしさ臨界点突破で下校モード即終了レベルですよお兄さん。だけど、対面式・平面的なクリック進行型テキストアドベンチャーではほぼ不可能な表現領域である、主人公とヒロインの間に時間的な、そして空間(三次元)的な"間"がよく感じられて、アニメなんだから当たり前なんだけど、しみじみと感動してしまったよ。一般の美少女ゲームだと、例えばテキストで「…」をしつこく重ねて時間的な"間"を表現しようとしてるんだけど、あれってちょっと無意味だよねぇ。てか、クリックする回数を無闇に増やしてプレイヤーの指を疲れさせてるだけという気が…。そんなことするなら、瞬間的にテキストを強制自動送りにして、時間的に"間"を創出すればいいのにね。
 ただ、アニメーションだから仕方がないのかもしれないけれど、プレイヤーの視点を主人公から外して三人称的ポジションにしているのはどうなのかな。そもそもあの主人公クンは個性があまりにも無色でひとりの登場人物として捉えるには骨がなさ過ぎ。むしろ、主人公を完全に独立させてプレイヤーの視点を完全に三人称的(カメラワークとしての)立場にするのではなく、主人公の両肩や背中越しにヒロインや背景を描いていくというような、主人公の顔(特に目)を写さないまま、視点を主人公のそれに限りなく近づけた状態でアニメーションを進行させる。主人公はセリフは喋るんだけど、彼自身の心理描写は映画のように強制自動送りの字幕で表現して、時間を止めさせることのないアニメとして、プレイヤーの視点をある程度取り込んだ主人公像を構築していったとしたらどうだろうか。
 そうすれば、アニメーションを媒体にすることによって従来のテキストアドベンチャーでは不可能な表現方法を確保しつつ、テキストアドベンチャーのように個性的で魅力ある主人公のもとにプレイヤーの視点と感情を収め、いっそう画期的な恋愛アドベンチャーゲーム作品になりそうな気がするんだよね。
 このままだと、アニメ的なゲームというよりも、ゲーム的なアニメに過ぎないのではないか。それでいいのかもしれないし、それは全くの貶し文句とは言えないだろうけれどね、一般的にはさ。
 ところでタイトルは唐突に変わるけど、「真章幻夢館」という作品のオープニングテーマをたまたま聴いたら、異様に気に入ってしまった。「いつか見たような」という曲名なんだけど、確かにどこかで聴いたような曲調ではあるんだけどwショート版が無料でダウンロードできたので試しに聴いてみたのですよ。まぁ作品自体は、体験版をプレイしてみたけど僕の趣味じゃないんだけれども、でも音楽が気になるなあ。せめてBGMも何曲か試聴できたらなあ、なぜか音声付体験版のはずが音声聞けなくて…。
 なんだかサウンドトラック目当てで確保した「Abandoner」の二の舞になりそうな予感。まぁ「Abandoner」はゲーム自体もかなり期待してるんだけどね期待するくらいならさっさと開封してプレイしろよ自分。
 オリジナルサウンドトラックがゲームソフトの封入特典というのは、こういうとき、困るよなぁ。