あてどない日々
旅館アルバイトで釘が必要だと言われて、街灯を叩きつけるゆづき。
食料品店のケイティンに木の実20個欲しいと言われて、茂みを叩きつけるゆづき。
「なんか違うんじゃないか?」
ゆづき、悩める13歳。でも大丈夫、ただのβテストですから。
羊毛刈り。これは、肉体労働を体験することで、働くということの根本的な意味をその身をもって学ぶという、総合学習の一部なんです。
「でも先生、はづき君ってばさっきから尻尾の毛ばかり刈ってるんですけど…」
「ちょっとお客さん、刈ってる最中に動かれると困るんですがメェェ…」
羊毛ゲットだぜ!目指せウール100%
「さようなら、羊。熱い鉄兜の上で焼かれても、泣くんじゃないぞ…」
彼はおもむろに夕日に背を向けた。だってそうしなければ、彼の瞼に溜まりつつある潤みが、まるで羊の鳴き声のようにじんわりと温かい夕陽の作用で、とめどなく溢れ出してくるように思われたから…。
てきがあらわれた。
説明しよう。細い糸作成バイトに応募したゆづきは、墓場で蜘蛛の糸を集めようとしたのだが、そこで誤って蜘蛛本体をクリックしてしまったのだ。
キィアアアアアアアア!!
ぐはぁぁぁぁっ!
まさに死闘。一時は死を覚悟したゆづきであったが、
「ラサ嬢の黒タイツを破るまでは死ねないっ!」
この熱い思いがゆづきに最後の力を与え、辛うじて勝利を得たのだった。
おあとが宜しいようで…。
ゲーム自体がよくわかっていなくても、とりあえずNPCと話しをすることで世界は見えてくるし、スキルもNPCと話をし、学び、練習していくことで身に付いていきます。それと同時進行でアルバイトに応募したり、突如空から降ってくるクエストをこなしたりすることで、アイテムの入手方法または作成方法がわかってきます。各種ガイドブックが未実装なのでとっつき難い点はあるのですが、まぁ、とりあえず今の自分でできる範囲のことをやっているだけで、結構楽しめたりします。蜘蛛といい戦いができるってのも偶然知れたしね。
ちなみに服はまだ作れません。型紙は買ったけど、シルクってのが必要らしいんだけど作り方がわからなくて…。マビノギ情報サイトとか欲しいなあ。まぁ、そういうのを一切見ずにプレイしなければならない現在の環境でこそ、マビノギを一番楽しめるような気はするんですけどね。僕は、そういうのがあれば、参考にせずにはいられない性質なので…。