ゆとり教育は親のゆとりで

 近所のスーパーで酒とつまみ買うのにレジに並んでいたときのこと。隣のレジで幼稚園年長〜小学1年くらいの男の子がひとりで並んでいて、お菓子3つほどぽつんとレジ台に置いて、つっ立っていました。瞬速で会計の段になると、男の子は、その小さな体には不似合いな大きくて赤の可愛らしいガマ財布から500円玉をひとつ取り出して、レジ台にぽとんと置いたのです。すると、既に会計を済ませてレジの端でガサゴソやっていたおばさんが突然、男の子のガマ財布の中身を指差して、「3円あるでしょ」と言い出しました。どうやらそのおばさんは、この子のお母さんだったのですね。
 一緒に買い物に来たのだったら会計も一緒にすればいいのに、わざわざ自分の食べるお菓子の分は自分の財布のお金で買わせている、ああ、こういうのが教育っていうのかな、と思ったりした日曜の朝のできことでした。