CooRie 秋やすみ


 以前ちょっと見ていたアニメ「美鳥の日々」の主題歌「センチメンタル」がちょっと気になりはしたけれど、でもアニメ自体しばらく見ていなかったから、不破さんの日記でたまに触れられているCooRie情勢を、間接的に覗いてた感じでした。
 アニメの主題歌をいくつも歌っている(らしい)割には、その音楽は自己主張というか"押し"的なものがとても弱くて、メロディアスで馴染みやすいんだけれど、けれんみがなくて素直なやさしさ。主題歌にありがちな"自分の気持ち突っ走り系"とは程遠い、いろんな眼差しに散らばっている思いが一進一退、ゆれうごくときめきがとても等身大で、なんだかくすぐったくなる詩。そして内向的な色合いのボーカルは、ずっと前に買ったお気に入りの、ちょっと色褪せてるけれど天気のいい日に干したてのシャツのような、新しくないのに新鮮な気分にさせてくれる、ほっとしますね。
 いい意味で外出着的ではない、日常的なかわいらしさが、染み渡ります。それでいて例えば「存在」、しっとりとした音色に誘われてさらさらと匂うようなせつない真実に、はっとさせられたりします。「えんぴつ」、こちらこそ、歌を、大切を、ありがとう。