C68私的総括《同人誌》

てすた厨房*「BLACK STREAM」[ラグナロク]《18禁》 http://sirenduo.hp.infoseek.co.jp/

完売した後伺ったのに新刊を頂いてしまって、嬉しいというか他の人に申し訳ないというか、ありがとうございました。
皆さんご存知☆てすた厨房さんの新刊です。もうね、ラグナロクの♀職業をロリにしてすぢ描かせたらてすたさんの右どころから周囲半径3メートル以内に近づく人はいないってくらい、すごいです。いや真面目な話、とてもかわいいキャラクターを描くと思いますのね。ただ、漫画として読んだ場合、多少ごにょごにょなところがあるというのはきっと本人が一番良くわかっていることだと思うので、ここでは言わないでおくのね。
僕は思うに、むしろフルカラーイラスト集のような、今回のコピー誌のように妄想テキスト付イラスト集みたいな方向にひたすら突き進んでいくのも、良いのではないかなと思ったりします。てすたさんは、ロリキャラ描きとしてはもちろん、テキスト書きとしても個性的・独創的なセンスを持っておいでだし、日記での怒涛の勢いで展開される俺理論は破滅的に楽しいですよね。活かさでおくべきかや。
いずれにせよ、今後とも頑張っていってください。僕も陰ながら茎ながら応援していきますよ。

ウラTTDP*「Chaos」[オリジナル] http://www.geocities.jp/ttdpxfou/index.html

これはいったい、何の本なのだろう。「パンドゥァ」本かな?

SONIC FACTORY*「ポスパラ0」[オリジナル] http://www.gonsuke.com/

まんがタイムきららキャラット」で「チャンネル4」を連載している権亮さんのサークルの本。初めて買うので、シリーズの最初の本を買いました。普通にアクティブな漫画してるなぁという印象。面白いかどうかはまだ判断つかないけれど、とりあえず「おオオオオおオ!オクレ兄さ〜ん!!」は懐かしすぎて(笑)。

くるくるむ〜む*「なにげにTo Heart」[To Heart2] http://www11.ocn.ne.jp/~kurumu/top.html

To Heart2」にはそんなかわいい美幼女(育つと緒方理奈になるというがそれならばむしろ育つ必要はない!)が出てくるのかっ!き、聞いてないぞっ?

moon orange red*「ふたつのこころ」[To Heart2]

あああ、「To Heart2」も「天使のいない12月」もプレイしていない僕にどうしろと?買ってしまってごめんなさい、本当いろいろごめんなさい。もっと精進しますから。

リズミカ*「rhythmica note 01」「68/0814」[オノジナル等] http://aym.hacca.jp/

まんがタイムきららMAX」で「ひより日和」を連載されている高藤アユミさんのサークル誌。サークルカットでなんとなく「ひより日和」の人かな〜と思って訪ねて、売り子の人に直接尋ねたらそうだったらしい。嬉しくてつい2冊買ってしまった。
「ひより日和」は、絵柄的なキュートさに萌える読者と、ひよりちゃんのしぐさ的なキュートさに萌えるウメちゃんが、妄想内で実は同じ視点になっていて、読者の衝動をあられもなくウメちゃんが"代弁"し"代行"してくれちゃっている、そのあまりの明け透けっぷりに読者は(我がことのように)恥じらうように、思わず笑ってしまうというような作品。
というか、この作品は"萌え"じゃないですよね。作者がそういう意識をもってキャラクターを描いていない気がするから。なんていうのかな、望まず意図せずに得られた嬉しい状況を、むしろ前向きに満喫しようという意味で、「ひより日和」というのは言い得て妙なタイトルだなと思います。
えっと、同人誌のほうは。イラストがひたすらかわいいんだよもう!ということしか…。特にアコたんイイ!(結局は萌え萌えになってしまうのだがね…)

PATOTO*「Sweet Sweet Sweet」[KANON]《18禁》 http://patoto.net/

値段にしてはボリュームがあるな、いまどき真琴本というのも珍しいなということで買ってみたら、再録本でした。書き下ろしは巻末のちょっとしたエロマンガだけ。PATOTOさんは前回の冬コミで「air」本をたまたま買って、印象的なエロシーンも含めてちゃんと物語を描く人だなと感じられたので、今回気にしてみたんですが、まぁこんなものかな。真琴食べて、肉まん食べて、制服コスの真琴もついでに食べて、そんな感じの本。
それにしても。この酷暑の日に肉まん奪い合うバカップルの話持ち出されて、肉まんが食べたくなってしまった僕はいったいどうしたら…。

TEPPOUUO+YOU OZAWA*「No Name Flowers」[イラスト]

イラスト集なのに、つい買ってしまった。しかも結構気に入ってるし。まだまだ修行が足りぬなあ。

Little Stars*「ちいさなこねこのねがいごと」[オリジナル] http://mizuirojidai.fc2web.com/

うう。表紙で買ってしまった。だってロリ属性だもん。かわいらしいこねこのかわいらしい奇跡のしあわせ。たまにはこういうのも、いいよね。

八点駅*「コノミスト」[To Heart2] http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Pen/2294/

今回はいくつかの「To Heart2」を買ったけれど(プレイしてないんだから買うなよ)、その中では一番面白かった本でした。個人的には、このみちゃんの作った奇怪な料理を「はいあーん」で食べさせようとするその手を、必死の形相で抑えるタカくんという構図がクリーンヒット。元ネタの分からない読者ですら十分楽しませる同人誌って、素敵ですね。

幻蒼空間*「ANGELIQUE GARDEN」[オリジナル] 《18禁》 http://www.geocities.co.jp/Playtown/4423/

結構古い本だったみたいだけど骨のありそうな感じで、18禁とはいえ、新刊のイラスト集よりは…と思い買ってみました。これは…ずいぶん描きこまれていますね。何より背景画をここまできっちり描いている同人誌というのは、僕にとって初めてかもしれません。少年、天使、植物、楽園をテーマにした無垢なるおとぎ話、はっとさせるほど可憐で清純なキャラクターデザインが、豊かに描き込まれた花や植物と相まって、実に薫り高い世界観と物語を形作っています。
まぁ、作者本人が書いているとおり、その世界観は各種有名作品の匂いがしてくるものもありますけど、性を知らない天使の無邪気な態度に少年は戸惑い、暗い過去が刺激となり性的な欲求不満が鬱積し、ついに少年は彼女を犯してしまう。背徳的で割と生々しいそのエロが、でもどうしてか象徴的で、美しいとさえ感じられてしまうのは、抽象的で創造的なこの世界の庭(デザイン)があまりに浮世離れしているからなのかもしれません。パクリであれなんであれ、そういう庭を僕はとても素晴らしいと思いました。
ああ、シアかわいいなあ。というか、この作者御託多すぎだなあ。

PIANESS*「ポリン!!!!!!!!」[ラグナロク] http://www.pianess.com/

気合の入った表紙絵と、オール線画な4コマメイン本。キャラクターはかわいいんだけどねぇ。
「ポリン島では裸足で十分」という話が書いてあったけど、島でヒロインを気取るなら裸足は必須、と思ってしまうのは年寄りのなせる技、か。

脱力小隊*「ツインテールな女の子本③」[オリジナル]《18禁》 http://www.bremen.or.jp/tomosan/

アンテナにも入れていて、勝手に親近感を感じている脱力小隊さんの同人誌を今回初めて買ってみました。なんとなく、ページを開けたとたんエロ全開で充満する熱い吐息にメガネ曇っちゃう系を予想していたんだけど、むしろエロ導入前のツインテール幼女の日常風景がとてもほんわかと愛らしく描かれていて、そこにすごく好感をもてました。
幼女を愛するっていうのは、何も幼女のからだのしくみにばかり詳しくなることじゃなくて(それも重要なことだけれど!)、幼女の4頭身の気持ちをきちんとわかってあげるということなんだよなあと、しみじみと感じ入る月森さんなのでした。
ああ、心の友よ。同県人よ。

CAT*「らぐもの-らう゛ぁ〜ず」[ラグナロク] http://www1.odn.ne.jp/cat/

もう既に登場キャラクターたちが既成事実化していて、そのうえで今回は結婚前後のカップルをメインにラブコメっぽい物語が展開する、一見さんお断りの磐石なラグナ本のシリーズモノですね。身内的というにはちゃんと読めるけど、一見さんとして面白かったかといわれると、微妙。
でも、ケミさんには頑張って欲しいなっと。

氷上王国*「KISS ME BABY!」[オリジナル]《18禁》 http://www.reen.jp/

PCゲーム「Relict −トキの忘れもの−」のイメージサントラの表紙絵(ピアノの鍵盤に頬を当てているやつ)がすっごく気に入ってしまって(ゲームのほうは体験版止まり)。さりげなくwebをチェックしていた水月悠さんの同人誌。まぁ内容としては、冒頭からいきなり発情期の猫耳メイドさんのあられもない痴態を拝謁するしかない性的薄弱っぷりがなんともにんとも。
とはいえ、やっぱり好き。今後とも何かとチェックします。

apricot+*「carefree」[オリジナル] http://ap.sakuraweb.com/

もう有名さんですね。「まんがタイムきらら」の「ひだまりスケッチ」で毎号表紙を飾ってる看板作家、aokiumeさんの本。パロディにしろオリジナルにしろ、やわらかくて女性的で、拍子抜けしちゃう他愛のない幸福が瑞々しく溢れてる、独特のやさしい雰囲気を作り出せる作家さんですよね。
正直、内容としてはどうというほどのものではないんですよ、マンガも「だからどうしたの?」と尋ねたらそれで終わっちゃうような。でも、僕としては生理レベルで気に入ってしまっていて。感想を求められても、あまりマトモに答えられません。
とはいえ、等身大抱き枕はどうかと思いますがね。

麦畑*「恋とはなんでしょう」「DAY DREAM」[魔法先生ネギま!] http://mugi.denpa.org/

むぎさんの本はデフォ買いなもので。「魔法先生ネギま!」は、アニメを2話くらい見ただけで、好きではないし興味もないんだけど、それでも読む気になって、しかも読めて、かつ楽しめるというのは、むぎさんがちゃんとむぎさんの漫画を描いているからだと思うのです。
懐かしくもあり、今でも根っこの部分で連綿と受け継がれているラブコメ的なもの、恥ずかしがったり、ドキドキしたり、はにかんだり意地張ったりといった女の子らしいこころ、好きという想いのひだみたいな繊細なぶぶんを、真正面から真摯に表現しようとしているむぎさんの姿勢に、僕は純粋に好感を抱いている、のですね。
そういや「CLANNAD」の智代本を読み逃してるかも。珍しく(?)元ネタが分かるむぎさんの本だっていうのにー。

ラッキーいちご*「Sentimental Flower」「Kyrie eleison」[ラグナロク]

「Sentimental Flower」は、職業に不安を抱き都会の雰囲気にも馴染めず疎外感を感じているハンター少年が、同年代の商人たんに惹かれ、彼女とのふれあいを通して自分を取り戻していく…というお話かと思わせておいて意味不明のオチ。するめって誰よ。
「Kyrie eleison」は、かなり重いテーマが仕込んであるのに、いかんせんボリューム不足・描写が独りよがりに跳びまくりなために活かせてなくて、もったいないなぁと思いました。どちらもキャラデザは綺麗で好きなんだけども。

A.I*「Holylight×2」[ラグナロク] http://www.cursedmoons.com/ http://www.golden-nights.com/

買ってびっくりスペイン人姉妹によるラグナ本の翻訳版(国際サーバでラグナロクオンラインをプレイされているそうです)。前半のインマさんによるお話は、日本の昭和末期に流行ったような頭悪いラブコメアニメっぽい内容。「好きな男の子が振り向いてくれない、もしかして彼はホモなんじゃ」という論理展開がもうインターナショナルでバカ丸出し。
後半のアカネさんによるお話は、支援に不慣れでソロ狩りばかりしていたプリーストが、その道中のアクシデント(擦り付け)で死なせてしまった男騎士への償いとして、一定期間彼の"奴隷"となり…という内容。とはいえ18禁じゃないし、それどころかかなり"読める"内容でしたよ。
アカネさんのお話にちなんで思ったことなのですが。Lv99になれば転生できるようになり、さらにレベルを上げることで転生2次職に転職するという「掛けた時間がモノを言う」従来のスタイルではなく、条件を満たした2次職と審査員が実際の狩りに同行し、優秀な技術をもっていると判定した場合に転生2次職に転職できるというようなシステムだったら、ゲームとして遣り甲斐をもって楽しめるものになっただろうなぁ。
それにしても、いかにも「直訳しました」という感じのテキストがあまりに酷く、痛い。日本語の主語はほとんどの場合省いていいんですよ。何のための吹き出しですか。あと、「ボロボロに蹴っ飛ばす」じゃなくて「無残に蹴散らした」、トレーニングは修行や修練と表現して欲しいし、重要なシーンでのセリフの堅さは、本当に残念でした。
それにしても。萌えキャラもいつの間にか万国共通のものになったのですね。まぁ日本人の感性からすると違和感を感じる表現も散見されるけれど(そこでそんな表情するかー?みたいな)、それでも表紙とかキャラクターを見てると国籍とか全然感じさせなくて、なんであれ文化というものはすごいなと。パワフルだなと思ったわけです。

さんたくろうす*「だいすき」[ラグナロク] http://www12.cds.ne.jp/~santasan/

ラグナ本といいつつ、作者の私生活4コマが半分占めてて、しかもそっちのほうが面白いというなんとも微妙な本でした。ラグナ本としては、限りなく身内的。裏表紙がラグナのSS敷き詰めているってあたりも、身内向けラグナ本のお約束ですなぁ。
♀ローグに自分(プレイヤー)のことを「パパ」呼ばせてかわいがってるのというのを物語的に取り込むというのは、ある意味まっとうな萌え方かも。そういや、僕も♀WSを娘扱いしてたっけ。全然かあいくなんて思ってないけどね。

へぐり村役場*「スパノビ黙示録」[ラグナロク] http://park3.wakwak.com/~tanuki/

まんがタイムきららMAX」9月号から連載が始まった、「オオカミの手かします!」の作者であるところの大和狸さんのラグナロクスパノビ本。ぶっちゃけあの絵柄でノビとかスパノビ描くのは反則だと審判がジャッジしても北朝鮮人民ですら暴動を起こさないというくらい、破壊力高すぎ。まぁ難点をいえば、一番の笑いをゲストに持っていかれているところでしょうか(御村りょうさんの4コマとか)。
連載のほうも、暑くるしくも愛くるしいあのキャラクターで引っ張っていってください。

ピエールとカトリーヌ*「やっぱラグナロク」[ラグナロク] http://ww5.tiki.ne.jp/~samuspi/

ラグナ4コマ本。ごく一部がちょっと面白かったです。ネタ露店シリーズとか、倦怠期夫婦シリーズとか。「嫁プリ愛してる?」(結婚数ヵ月後)は笑ったなあ。というか、よく調べてみたらこのサークルの「とれたてラグナロク」を持ってたことが判明。しかも読み返してみるとこっちのほうが面白いし。
ま、まぁ、そういうこともありますよ…。頑張れ。

葉庭の出店*「伊吹すいかな本。」[東方シリーズ] http://www6.plala.or.jp/haniwa/

葉庭さんの本はデフォ買いなもので。ああ、僕も東方ネタが理解できるようになりたいっす!とかいいつつ、葉庭さんといえば「Lの季節」だろうという既成概念が僕の中ではいまだ現役だったりするから、困りものです。

しろくま屋*「まーちゃんずウェイ!」[ラグナロク] http://members.jcom.home.ne.jp/skysuka/

一時期、花売り少女の近くを溜まり場にしていた頃がありました。結構長い間そこに居ついていたのに、確かに花一本も買ったことがありませんでした…。
まーちゃんか…。ホワイトスミスで廃カートを引いていると、うちの娘もかつてはまーちゃんだったのだということをつい忘れてしまいます。いかんいかん。まーちゃんといえば飯塚雅弓だろうというツッコミも忘れちゃいかん。

月光零夜*「うどんのつくりかた」[東方シリーズ] http://www.geocities.jp/gekkouzoro/

妙にかわいかったので、つい買いました。先生、こういう絵好きだな(ごまかしてる)。

にゅうたいぷ研究所*「Crystallize Silvers2」[水月] http://www.geocities.co.jp/Playtown-Darts/3014/

値段の割にボリュームがあったので、「水月」プレイしてないけど買ってみました。以前ぐりさんに「人間がダメになってもいいなら、『水月』お勧めですよ」と言われて、いつかプレイせねばなるまいな!とは思ってるんだけど。なんにせよ、美幼女姉妹にここまで好かれちゃ確かに人間ダメになるよなぁと思った次第。

Snow-Covered*「Take your little Courage」[To Heart2]「Little Wing」[CLANNAD] http://www15.plala.or.jp/scp/

「Little Wing」は、「CLANNAD」の渚亡き後の汐と朋也との交流を描いたお話。「なんとなく釈然としなかったAfter・汐の補完」と作者が書いているけれど、僕もこういう形でのハッピーエンドは良いなぁと思いました。保育園保母になってた藤林姉に汐の自慢をする朋也のくだりには涙腺緩みまくりでしたからね。
ただ、こういうささやかな幸せを、ハッピーエンドにもっていけるほどギャルゲーというものの器量は深くないし、ハッピーエンドだと思えるほどプレイヤー層は"年寄り"じゃないと思うのです。むしろ、失われてしまうことで、その幸せがいかにかけがえのないものであったかということを、より普遍的に、より多くのプレイヤーに共有させることができたのではないのかな。
そういう意味で、やはりあの2人の幸せは、"失われて"しまわざるを得ないということなのでしょう。
ちなみに、男性キャラのデッサンがちょっと崩れている気がするのが残念。
「Take your little Courage」は、「To Heart2」のこのみ本。よくわからないけどドーピングカレー怖ぇぇ。「To Heart2」をプレイしていない僕としては、巻末見開き2ページのおまけマンガしか楽しめる部分はなし。常に埋まらない、それでいて心地よい幼なじみという「あと一歩」の距離、ですか。この漫画を読んで僕は、昔に読んだ「同心円上の背中あわせ」[睦月堂工房]というエッセイを思い出してしまいました。

BITTER SYSTEM*「Sky Fish」「Simple Long」[オリジナル] http://ricel.walker.jp/

これは、正直すごい同人誌ですね。ブースに2冊並んでいて、それぞれ300円だったんですけど、僕の前に読んでいた人は2冊一緒に買い、僕も手にとって読んでみたら迷わず2冊一緒にいただきました。このボリュームとクオリティで300円というのは、ありえないというか。
どちらもメイド本なんですが、ご主人様と"結ばれない"メイド本というのは初めてで、悲劇というのではない、でも幸せというのでもない、透徹したまどろみ。それは決して撥ねあがるようなことはない、静かにたゆとうきらめき《想い》を湛えた美しいメルヘン、「Simple Long」。
森の中を迷い、とある家にお邪魔することになった主人公の女の子と、そこに住まうアンドロイド・メイドさんのふれあいを通したお話である「Sky Fish」。主人公の生い立ちとアンドロイドメイドさんの(社会的な)境遇とを、繊細な詩的情感をもって見事にオーバーラップさせ、便宜的に隠される身近な《現実》と、遠くかすんで見えない《真実》を、人が結びつける"絆"というものを、しっとりと浮かび上がらせるなんとも愛おしいメルヘン。
素晴らしいご本をどうもありがとうございます。あのような極悪環境ですら、こういった清清しい僥倖にまみえることができるのだから、つくづくコミケは辞められませんね。

Medicine chest*「kuma kuna chop!!」[オリジナル] http://aogiri.magiedoll.com/

Medicine chestさんの本を買ったつもりが、すごくお茶を濁されたような気分になっているのは、なぜなんだろう。それと、語末の"v"って何ですか?ピースサインかなぁ。世の中には不思議なことがいっぱいです。

T.H.W*「トラベラーズハートワークスウェブコミックブックvol.1」[オリジナル] http://www5e.biglobe.ne.jp/~scomb/

ごめんなさい。暇つぶしに読むのに最適です!

BLOODY MARY'S ROOM*「ぴよらぐ①」[ラグナロク] http://bloodymary.sumomo.ne.jp/

マジ子たんのああいうコスチューム仕様上、巨乳はありえないので、巨乳で淫乱という設定のマジ子たんはそもそもありえません。少なくとも僕の脳内ではね!乳がデカ過ぎて前隠しがはだけるんじゃなく、乳がペったんこすぎて前隠しがはだけてしまう危険性について憂慮する萌えこそがマジ子たんのジャスティス。
しかし。色違いのポリンが3匹積み重なるのを見てると、デフォルトで涙が出そうになってしまうのはなぜなんだろう……。渚あぁぁぁぁ!!

カミシロワークス*「そうだ、ダイヤ買おう!!」[ラグナロク] http://www.kamishiro.net/

アレでソレでドレ?な縁で買ったコピー本。縁がなけりゃ買うことなさそな気の抜けたコピー本。まぁ、(僕の知ってる)当人のキャラ(キャラクター+性格)が出ている部分もあって、微笑ましくもあるんですけどね。