味の民芸こわれてる?

いつぞやの日記に書いたかもしれない、第二艦隊旗艦パトロクロスの通信士が「敵です!敵です!」(「落ち着け、敵はどこだ?」)「そこです!」と指差してしまうくらいに、遠征艦隊旗艦ブリュンヒルトの通信士が「敵艦反応、目の前です!目の前です!」と連呼してしまうくらい*1ウチの近くにある味の民芸に母親と行ってきました。本当、10年以上ぶり、ただの気まぐれなんですけどね。
そうしたら、なんか壊れてましたよ?
いや、僕の注文したメニューは蒸し鶏の冷しごまだれうどんだったのですが。これはまさしく、つい先日母親が作ってくれた冷やし中華ごまだれ味の中華麺がうどんに代わっただけという素敵なうどんでございまして。
母親の注文したメニューは冷麺風キムチうどんだったのですが。これはまさしく、冷麺がうどんに代わってたらそもそも冷麺じゃないだろ!というツッコミそのまんまの素敵なうどんでございまして(お酢まで付いてきたよ)。
なんというか、うどんに対する取り組み方がすごく違うよ。手作りうどん屋を謳うなら、正統的うどんメニューで勝負しなさいよ。長崎ちゃんぽんうどんとか、四川風タンタンうどんとか、うどん文化に対する冒涜だ!幼女だ!
まぁ美味しかったからいいんですけどね(いいのか?)。
10年以上前に入ったときは、もっとちゃんとした、普通という範囲内で工夫されたメニューだったんですよ。甘口めの、普通に美味しいうどん。今のそれは明らかに普通じゃないです。とはいえ、セットメニューという概念ひとつ取ってみても、考えてみれば当時は考えられもしなかったわけで。一口に10年といっても、それこそ一度も潰れることなく続いてきた店だもの、日々積み重ねてきた変化を10年分差し出されれば、そりゃ天地もひっくり返ってしまうということでしょうかね。
そんなこんなで、味の民芸が繰り出してきた斬新うどんに対する衝撃的な不信感を拭うかのように、僕と母親はビールばかり飲んでいました。ええ、僕らはそういう種類の人間なので。結局ビールだけは、どこのお店で飲んでも平等に美味しいですからね。
しかし今回の再来でいちばんびっくり壊れていたのは、なんといっても、テーブルに備え付けられた「全国駄菓子フェア」なる企画チラシの背景画像がバカ日本地図だったことでしょうか。
この企画の発案者はきっといいバカだ。お友達になりませう。

*1:劇場版「銀河英雄伝説外伝 わが征くは星の大海」より。ラヴェルの「ボレロ」やニールセンの「不滅交響曲」など、"クラシックアニメーション"としての醍醐味を如何なく発揮させた名作です。この劇場版とOVA第一期が、クラシック音楽との蜜月時代だったと思うなあ。15話「アムリッツァ星域会戦」なんて、前半にドヴォルザーク新世界より」でしょ、後半はニールセンの「不滅交響曲」第4楽章だなんてもう、贅沢すぎ。鳥肌立ちまくりってヤツです。