何回もやめたいと思ったが、そんな時は、とりあえず休んで考える。「また、やってみよう」と思えばやる。続けなければと思うと、ことはなかなか続かない。やる気になるまで休む。休んでもいいがやめない。(略)
 趣味でも仕事でも、やめさえしなければ、不器用であっても、それなりにはなれるものだ。

 猫は我我の身近にゐる小さな運命の塊まりの様なものである。

僕のベッドで寝ていた猫をどかして寝に入ったら、「なんのこれしき」とばかりベッドに戻り、なんと布団の中に入ってきたんです。13年近く付き合ってきてこんなこと初めて。これはとうとうお迎えが近いのだろうか、なんだか不安になってしまって僕は、思わずぎゅって猫を抱きしめた。するといちもくさんにベッドを降りて、体をぶるぶるっとさせて猫は部屋を出ていきました。