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名乗りとは最後に押す書の落款のようなものである。自分の名を、自分の声で言うだけのことだが、年月を経るうちに、それぞれの個性は色濃く出るものだ。名所を案内するような抑揚が付いたり、怒ったようにぶっきらぼうだったり、特徴豊かな名乗りは、名前と…

お母さんのエプロン お母さんのエプロン ほんとうはそれは羽だったんでしょうでも 私や父さんのためにとぶことをあきらめて エプロンに作りかえたんでしょう せんたくした日に ベランダで大きくゆれてた今にも空にまい上りそうだった 「人間の内面が持つ非合…

「インターネットは、グーテンベルクの印刷術や鉄道に匹敵する大発明ではないか。以前なら欲望がどんなに匿名的なものだったとしても、最終的に表出する主体につなぎ止められ、主体の同一性は『顔』によって担保されていた」。ところがネットの匿名性は、「…

上昇相場は、悲観の中で生まれ、懐疑の内に育ち、楽観とともに成熟し、幸福感のうちに消えていく。 「月の音ぷ」 満月が電線にひっかかって見えたあっぼうをつけると音ぷだな今夜はきれいな音をかなでる「月の音ぷ」を見つけた 「人と人のかかわりの中で、人…

「サクラ自身のがわには『死』の実体もなければ『豊作』『幸運』の実体もない。サクラは、人間が感じたり考えたりすることを、忠実に映しだす鏡面である、と言ってもよい」 日本人はサクラにまつわるあらまほしきイメージを創作し、あるいは既存の象徴に手を…

われわれは戦後の日本が、経済的繁栄にうつつを抜かし、その場しのぎと偽善に陥り、自ら魂の空白状態へ落ち込んでゆくのを見た。 その場しのぎの人生と、偽善と、自らの空白の魂にいまさら寒気を覚えながら、就職活動中。だからこの4月は、決まるまで更新を…

先日、街を歩いていたら、赤信号を無視して道路を横断している40歳代ぐらいの女性がいた。 それを見た幼い子が、母親にこう尋ねていた。「何歳になったら赤信号を渡れるの?」 車の気配がまったくしない横断歩道を、赤信号で渡っても何とも思わなくなったの…

遍路は、悩みや病をかかえた人々の修行だった。うつむいて歩くと、足元に咲く小さな花々が迎えてくれる。だから春がいい。遍路は春の季語でもある。

「自由」 人は言う鳥は自由だとでも羽を休める所やたどりつく所が無かったら鳥だって不自由だ本当の自由は帰る所があると言う事なのかもしれない 19歳のとき、私は都心のデパートの屋上に立ち、広い東京の街を眺めていたことがある。 当時はビルやマンション…

「鬼ごっこ」 鬼ごっこなんて大きらいだ鬼になるとみんなぼくをにらむぼくからはなれていくぼくはいじめられてるみたいで一人ぽつんと立っている場所はどこの世界だかわからないゴミ捨て場だった ―鬼の面を見たことある? 鬼の顔って、なんだか悲しそうで、…

死んで不幸せになった人を、ひとりでも見たことがあるかね? 学ぶということは、「なりたい自己」と「なれる自己」を広げることだと考えみるとどうだろう。「なりたい自己」というのは、社会的役割、趣味、思想などを含めた「あのようにありたい」と思う生き…

詰め襟も着て燃焼 53歳元教師高校卒業 秦野の田中さん 神奈川総合産業高で「再度勉強」 読売新聞の地方版より(ちなみにこの記事は5日の朝には消失しているでしょう)。「おじさん」の後ろから肩に手をかけている古き良きヤンキー然とした若者がいい味出して…

伝統的な共同体では、お互いの情報は筒抜けだ。あなたは私を、私はあなたをコントロールできるからお互いひどいことはできないと、そうして秩序を保っていた。その「安心社会」が限界を迎え、新たな社会秩序が必要になった。だが、安心社会に慣れた人は、見…

「小さなひこうき」 雲ひとつない青空にひこうきがとんでいる手をマルにしてみるとひこうきはとても小さくみえる

「先生が授業に遅れたのは、A男さんと話していたからです。『みんなが僕のことを嫌っているから、学校に行きたくない』と言っていました」5年生の教室が、一瞬にして静まり返った。 「みんなは口には出さないけど、心の中でA男さんを避けているように見えた…

――小学校4年生から塾通いでは、多様な価値観が身につかないのでは。 「塾へ来る子どもを見ていると、全体に素直だ。たまたま勉強で人間的な成長をしようとしている。サッカー選手になりたいと思って少年サッカークラブで努力している子どもと変わらない。サ…

「あるホテルマンが「すし屋がうらやましい」と言っていました。売れ残ったネタは冷蔵庫にしまえばいい。しかし、ホテルはその日に部屋を売り切らなければ無駄になってしまう「究極の生もの」です。ここに新しい市場がありました」 戦後60年たっても、日本人…

「世間にへつらって生きることを、弱みにしないで武器にする。謙虚さが実は思い上がりの裏返しだったりするが、それは、芸人の姿勢にもつながります」 「最近の子供はあたたかい言葉の貯金がない。自分が言われたことが少ないからで、周りの大人の責任でもあ…

「右側が見えづらい弟」 障害はたった少しのことだけど大きなことにつながるだから私はいつも弟の右側にいるでもあっちを向いたりこっちを向いたりおいていかれるでも心の右側にいれば大丈夫いつも祈ってあげられるから 「人情は上になくて下にあるものだ」

為せば成る為さねば成らぬなにごとも成らぬは人の為さぬなりけり 「相手の人間性を尊重して、その活力を支えることが介護であり、そのための良好なコミュニケーションをとる方法がマナーなのです」

「常に100%の力を出し切れ。一度、手を抜く感覚を覚えると体から抜けなくなる」 「あなたのたまご、もったいないよ」 子育て中の友人が、私にそう言った。 少子化が叫ばれている中、独身で子どもがいない私は、何かと肩身が狭く、、有形無形のプレッシャー…

「松蔭は考察の人ではなくて行動の人であり、構成の人ではなくて気概の人だった。松蔭には主著はなく、彼の短い生涯そのものが彼の唯一の主著なのであった」 ついに吉田松陰の人生分に到達したというのに、僕はいったい何をやっているんだろうか……。

あいさつとは、他者の存在に気づいていることである。とするなら、それは人間社会のはじまりでもある。現実に、世界のあらゆる言語にあいさつの言葉がある。それだけは共通している。 日常の怒りや喜びの多くは他者との関係の上に生じる。あいさつがかわされ…

「そうじ」 きゅう食の後には そうじ教室 ろう下 校ていはいたり ぞうきんがけをしたりごみをそろったりそうじはきもちもきれいにするべんきょうです 「かわいい」は、成熟や成長を拒否することの美意識でもある。経済的な発展が大きな目標だった時代は、大…

「天才とは、蝶を追って知らず知らず山頂を登ってしまう少年だ」

「冬の星」 冬の夜空に星がキラキラ光っているわたし達はこんなにたくさんの星に囲まれてねむっているんだな ベッドで仰向けなっている僕の、頭の前だけでなく、実は背中のずっと後ろの方でも星はキラキラ輝いているということに想像をめぐらせると、僕は眠…

美しいしぐさの一例として、片山さんはモノをつかむ時の手の動きを挙げる。単にぞんざいにつかむのではなく「相手から引き寄せられるように近づけ、取りに行く」のだ。目の前にあるものを自分と対等にみる。そのような意識が美しいしぐさにつながるのでは、…

「政治家に限らず、どんなことでも自分のためということは頑張り通せない。自分に返ってこなくても、人のため、世の中のため、何かになるんだと確信できた時に人は頑張れるんだと思う。また、そういうことでしか充実感を感じられないと思う。「人間は素晴ら…

「ほし」 なぜひるまはみえないのだろうよるのうちにとってきて大きなくろいはたにとめておこうかな

「死というのは勝負して勝てる相手ではありません。何とかなるのは命の不思議のおかげでありまして、私は「不思議だな」ということを実感されている先生に診てほしいのです。自信満々な人は例外を知らないということです。私だけは例外であってほしいわけで…