ラグタイム

ラグタイム

ラグタイム

アニメ「ギャラリーフェイク」1stOPテーマ曲。
勝手にしやがれ」というのがアーティスト名ですが、「勝手にしやがれ ラグタイム」とタイトルに並んでいると、「ラグタイム」というアーティストグループが演奏している「勝手にしやがれ」という曲なのだなと普通思ってしまいますよね。
ああ、なるほど、そういう意味でも「勝手にしやがれ」ということなんでしょうか。
ギャラリーフェイク」というアニメを僕はほとんど全話見ることになったのですけど、そのきっかけは、このテーマ曲がかかるオープニングの印象深さでした。このオープニングを見るのが主目的で、アニメ本編は"おまけ"だったような時期もありましたよ(ぱっとしない話が続いたころがあった)。
破天荒なスウィング・ジャズとでもいうんでしょうか。やぶれかぶれのボーカルと鷹揚なブラス、小洒落てリズミカルなピアノが妙に滋味のある情景をゆるやかに描き出しているような、瀟洒なバカンス(気分)にほろ酔う音楽ですね。
ギャラリーフェイク」は、1話完結のオムニバス形式(前後編に及ぶ話もあったけれど)、気に入った話、何度見ても涙がにじんでしまうような話もありました(「父の値段」や「山水の星」とか)。
でもどうしても許せなかった点は、この「ラグタイム」が1stOPテーマ曲だということです。どうして変えたのかと。美学に尽くしたあのオープニングをどうしてそう易々と捨て去って、あんな品のない、芸も粋もないアニコテオープニングをもってこれるのかと(歌自体は悪くなかったんですけどね)。いまだに信じられません。
それにしても。CD封入ステッカーのこのセンスはお世辞にも最悪ですね。なんだか地獄に突き落とされるようなテイスティ。いやはやここまで「勝手にしやが」られてもねえ……(嫌がらせに使えそう)。