The Sore Feet Song

TVアニメ「蟲師」オープニングテーマ「The Sore Feet Song」

アニメ「蟲師」OPテーマ曲。
このアニメの1話、前振りで土井美加さんのおどろしやかな蟲についての説明、木々にそよぐような歌声と葉のこすれるようなギター、森の空気をさらりと薫る風の道程を鮮やかに切り取ったかのような映像、CMが明けていよいよ本編の始まるとき、「あれ？」、不思議に思いました。鳥の鳴き声が、森のざわめきが、ギンコの踏みしめる足音がやけに"近い"、まるで僕自身そこにいるかように感じられていたのです。
たった初回で原作も読んでないのに、「蟲師」の世界が妙に心安く、僕の感覚に馴染んで映し出されているのは、まず間違いなくこのオープニングのせいなんだろうなぁ。
郷愁と分かちがたく結びついている、原風景としての自然的なものにいだくむつまじい憧憬を、なんら飾らず、ぼやけず、時空をこえて朴訥と語り起こすかのような音楽。自然、あるいは母親とともに今へと続いている悠久について、今となってはごっちゃになっているあどけなくも深い愛着、誰もが心の奥底に眠らせているそんな温い至情、そっとゆすられて、束の間まどろんでいるんでしょう。少なくとも僕は。
アニメ「蟲師」を語れる言葉を現状僕は持ちえません、ただ無性に心の琴線に触れるのだとしか。あまつさえ美幼女ｗ
今は、CDのジャケットを光にかざしながら傾けたりして"によ〜"とするだけです。
によ〜。
によ〜。
あぁ、それにつけてもサントラがDVD同梱とか言われたらどうしよう。