「みかづきヴァンパイア」終了

まんがタイムきららキャラット5月号で、葉庭さんの「みかづきヴァンパイア」が終わってしまいました。さて、どうしたものでしょうか。
実は葉庭さんが連載をするというんで、僕はまんがタイムきららキャラットを読み始めたんですよ。ずっと葉庭さんの同人のファンだったので。それまではまんがタイムのまの字も知らなくて、いざ買ってみてから、同じように同人でファンだった蒼樹うめさんも連載していたことに気づいて感激する始末。読んでみると他にも面白い作品、お気に入りの作品ができて、それじゃあまんがタイムきらら本誌もMAXも買おうじゃないかということになって、かわいおもろい萌え4コマにどっぷりハマり、今日へと至るわけです。
全ての始まりは、葉庭さん。だから、葉庭さんの連載が終了したというのなら、購読をどうするのかという話になって、まぁ今後ともよろしくお願いしますということになるんですがねw
みかづきヴァンパイア」と同時に始まり、乱暴でテキトーでダイナミックにお馬鹿な表現がけっこう好きだった「くうくうばくばく」も終了、3人が一緒の部屋に住むことになった原因も、物語的なオチすらなく……でもこの人はすぐ新連載が始まるそうですね。「トラブルクリック」はつつがなく継続、そつなくかわいい絵柄とくつろいだ雰囲気にスタイリッシュなギャグが妙に面白いんだよなあ。
コイのぼり家族にせつない妄想を膨らませる今回の「うぃずりず」も楽しかったですね。きらすたのメカ奈さんが休載する中(おい)頁数も多くて頑張ってます、月森さん一押しです。
それにしても。「トラブルクリック」「うぃずりず」に「三者三葉」といい、僕は女の子3人組がネタを回す作品に目がないのかもしれない。まぁ実際、2〜3人程度の女の子を中心にしてそれ以外の男女を巧みにまじえながらコマを回していくのが萌え4コマの基本なんですけどね。どうせ物語を読ませるわけではないのだから、あまり登場人物を多くしないほうが手堅くまとめられるんでしょう。その点で白雪しおんさんの作品は、安定して面白いんだけど、誰が誰だかわかりづらいというのがけっこう致命的かも。まぁ「にこプリトランス」と「ROM-レス。」を未だに混同してる自分が悪いんですけど(たまに「レンタルきゅーと」も掲載されるものだから、もう……)。
少なくない登場人物を毎回バランスよく使いこなしているという点で、MAXの「看板娘はさしおさえ」はピカイチです。手堅い3人娘を中心に、コスプレ好きのOL奥さん、やさしいけど頼りない旦那。それぞれ「このネタはこのキャラじゃなきゃ料理できない」というオリジナリティをしっかりと持っていて、しかも月によって特定のキャラに特化するというのではなく、信念と呼べるようなこだわりで全てのキャラを満遍なく描き、ボケもツッコミもオチも満遍なく全てのキャラがこなしていく。月連載作品とは思えないクオリティ(スタイル)は賞賛に値すると思うんですね。いや、僕が素人なだけで実はなんでもないことなのかもしれませんけど。
というか、まんがタイムきらら系の諸作品で同年代のオヤジとして感情移入できる(目の置き場がある)のはたぶんこの作品だけだし。そういう面も含めて、懐が深いうれしい作品。これからも末永く頑張って欲しいですね。
いやはや。漫画雑誌を全く買わないことが僕のひそかな自慢だったのに、気がつくと月に3誌も買っていて、しかも感想を書こうとすると「それをいうならあれも、んでこれも……」と次々候補が挙がってくるんだから、食わず嫌いというのは実に都合のいい設定ですね。今回もこれだけ書いておいて、実はまだ書き足りなかったりするんだから……。