栗林みな実 BEST ALBUM II passage

passage ?栗林みな実 BEST ALBUM II?

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アニメソングであるより、ギャルゲーソングであるより以前に、ヒロインソングなのだということでしょうか。個性的ではないけれど素直な声質と適切な歌唱力、そして何事か一途に訴えかけるせつなさが無性に惹かれます。もしくは、病みつきになります。とことんキャッチーで軽薄なゲームソングらしい曲調と、むやみに清純で男性に媚びた、頭が悪いという意味でギャルゲーらしい歌詞。バラードもポップも根本的には均質で単調のセンスで形成されていて、構成的に芸を発揮しようのないベストアルバムということもあるのだろうけれど、なんだかとっても資本主義的な音楽という印象ですね。ファストフード的な音楽とでもいうんでしょうか。ファストフード、僕は好きですけれどね。
とはいえ、音楽として聴くと印象は浅くなるものの、作品主題歌として聴けばきっと深い感銘を覚えるのだろうなということは想像にかたくありません。何しろ前菜もお通しもなくいきなりメインデッシュの連続ですからね。栗林みな実をそれほどよく知らない人にはお疲れ様なアルバムでした。