この日記が不人気で良かったと思うのは、恥かしい人名誤記に気づいてしまったときでしょう。みつみ美里だっつーの。まぁ、そもそも人に読まれるべきではない日記というものを、公開してあまり人に読まれないというのは、正真正銘の日記だということで、素直に喜ぶこととします。わーいわーい。

雨が降ると、こうも日常のささやかな律儀が打ち破られてしまうものなのですね。バスが遅れていつもの時間の電車に乗れず、いつもより混んでいてつり革に掴まれず、狭い車内で新聞すらも読めず…。本当にどうでもいい定石なのだけれど、だからこそ、淡々とこなすことができないがゆえの落ち着かなさは、手の指を怪我して頭を上手く洗えないときのよう。雨に降られて、注意を怠ると、日常の定石が怪我しちゃいますね。
雨の日を歩くのは悪くないけれど、傘に視線が閉ざされるので前から向かってくる女性の上半身をじろじろ見るのに引け目を感じずにいられることとか、雨にぬれてブラウスの背中から透けて見える下着のラインを心ゆくまで堪能できることとか、嬉しいこともあります。でも、雨の日に乗り物に乗るのは嫌なことばかりですね。

日記を毎日書くことにしてから、以前にもましてくだらいことばかり書いているような気がします。だいたい、そう毎日毎日日記に書けるような「変わったこと」や「変わった思いつき」なんてありうるはずがありません。そもそも僕の人生は、「いつものように」「何にも考えず」過ごしていくことを至上の目的としていますから。つまらないことこそ美徳。笑える人生なんて、そもそも"笑えません"から。