スーパー銭湯で1時間以上ぼーっとリフレッシュするのも、許して欲しいです。だって僕は弱い人間だから。
安い日本酒を水で割って飲むのも、許して欲しいです。だって僕は弱い人間だから。
世の人間のなかで一番脆い存在は、能力がなくて、弱い人間だと思います。能力がないから、自分に自信が持てなくて、弱いから、自分を認めてあげることができない。積極的に生きることも、いっそ死ぬことさえも、決断できないまま、固まることなく、壊れることなく、意外と長い風前のともしびを過ごしている"状態としての脆さ"に、誰が価値を見出すというのでしょう。よもや誰かに救ってもらわれるんでしょうか。
脆いとは、客観的にセンチメンタルたりうるとしても、主観的には全くどうしようもないものです。少ないMPゲージに価値など見出せないように、強大な敵を前にしてどこまでも救われないように。
脆いがゆえの弱さではなく、プライドの持てる弱さでありたい。どうせ強くなんてなりえないのだったら、貴重なものを主観的に取り出すことのできる弱さを、深みのある弱みを、他人に晒すことができたらいいと、僕は思います。