ガンホー社員がとんでもないことをしでかしていたようですね。
http://www.gungho.co.jp/press/089.html
http://ir.gungho.jp/html/pdf/prs20060720.pdf
http://www.4gamer.net/news.php?url=/news/history/2006.07/20060721164207detail.html

 一般メディアが好む問題であるRMT部分へのフォーカス,GM逮捕という警察沙汰,ガンホーの運営管理の甘さなど色々な観点で語られているこの問題だが,個人的に最も大きい問題は「ユーザーの信頼を木っ端みじんに粉砕して裏切った」ことであると思う。
 まさか運営会社はそんなことしない,まさかGMがそんなことするはずはない,と信じていた多くのユーザーを,およそ考えられる最悪の形で裏切ったそのツケは,これからどのように払われていくのだろうか。

ガンホーはいい加減、ラグナロクオンラインというサービス自体を終了させ、返上するべきだと思います。ユーザーを監視すべきGMが不正を犯した。GMとはユーザーにとって、個人として名指しされる存在ではありません。"ゲームマスター"と単数形で呼ばれる存在ですから、それが何人いようと一人ひとりがどういった性格であろうと、彼らは一様にゲームシステムの代表者であり、システムそのものあるのです。そのシステム自体が不正を犯した、つまりラグナロクオンラインという社会(システム)そのものの欠陥が、これ以上ないほど明確になったということです。
運営会社としてのガンホーは、これまでさんざ劣等な所業を重ねてきました。それらはいちいちここであげつらうまでもないことです。しかしそれらは、サービス内容や管理方法についての不明朗であり、至らなさであり、ユーザー感情への非共感的姿勢のゆえであったと見ることができます。つまり、消極的善意・不作為によって招いた漸増的不信感だということができると思うのです。
しかし今回の事件はどうでしょう。これでは全くの積極的な悪意であり、果敢で疑いようのない不正作為です。小数点以下の善意を粉砕する1.0の悪逆。そうしてラグナロクオンラインというシステムが、己(おの)自身を破壊しようとし(経済的に)破壊してしまった。犯罪者が幾人か社会に不正を働く間に、警察が組織的に社会に対して、大掛かりで取り返しのつかない不正を働いていたのです。
システムが自爆すれば、システムが終焉するのは自明の理。自爆スイッチをシステム自身が作動させるに関して、ユーザーにどうにかできる手立てはありません。今さら救おうとするユーザーもいないでしょうが、それはともかく、彼らが自ら滅びたいと言うのならば、ユーザーは止めるべきではないとも僕は思うのです。
なにしろGM自身がBOT数百体分もの不正を働いておきながら、どの面下げてユーザーBOTを摘発していくというのでしょうか。素面でやられたらいっそ笑止千万ですよね。もはや、GMの代表するラグナロクオンラインという社会(システム)を感情的に「信じられない」というのではなく、理性的に「信じるべきではない」という段階に至っていることを、ガンホーは重々自覚すべきです。日々のラグナロクオンライン運営とは直接関係しない何人かの役員給与を返上して、株主に対し責任を取ったつもりになられても、僕らユーザーのゲーム上で失った通貨(価値)はよみがえりはしないし、経験値2倍とかありきたりの補償措置を取られても、僕らはガンホーを決して許さないと思います。
今ひとたび僕は強く思う、ガンホーラグナロクオンラインの管理を返上すべきだと。この事態に至ってもなお返上しないというのなら、ユーザーのほうからラグナロクオンラインのプレイを放棄すべきです。どこの誰が、正義の味方であるはずの水戸黄門が裏で悪者の片棒を担いでいて、町娘や農民たちがひたすら辛い思いをするだけのドラマを、楽しめるというのでしょう。
ラグナロクオンラインを運営しているガンホーが、嫌いとか、信頼できないとか最初に言い出したのは誰なのか、僕は知らないけれど、いま確かなのは、今後いっさい"信じてはならない"のだということ。そして、将来的にも信じられる日が来ることはないだろうと、いくばくかの寂しさを込めて確信し、断言し、かつ忠告するものです。
「僕はそれでも辞めないだろう。病気だからね。けれど貴方は辞めなさい」と。