なぜ女は男をみると痴漢だと思うのか なぜ男は女の不快感がわからないのか―痴漢大論争!
なぜ女は男をみると痴漢だと思うのか なぜ男は女の不快感がわからないのか―痴漢大論争!
- 作者: 蔦森樹,池上正樹,長崎満,北原みのり,石橋英子
- 出版社/メーカー: ビーケイシー
- 発売日: 2003/06
- メディア: 単行本
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男が痴漢する心理について、ジェンダー論とかポルノグラフィ(性の商品化)とか、「電車の中吊り広告がエロいのが悪い」みたいなワイド番組のコメンテーター並の見識を動員してなんか語っておりますが、正直「はぁ?それで?」という内容。痴漢とはあまり関係ないところで、男女間のセックスに100%の合意なんてそもそもありえないとか(性行為の内容を事前に全て取り決めしたら、きっと男はやる気をなくす)、どこまで触られたら痴漢なのかという女性側の認識の話(手の甲がお尻に触れているけれども、動かして嫌がるのは自意識過剰なんじゃないかみたいな)、痴漢えん罪が警察の捜査手法や裁判制度的な欠陥というよりも、「意図的に男を貶める女」という文脈で語られがちなマスコミの論調についての指摘については、興味深いものがありました。