京四郎と永遠の空O.S.T
- アーティスト: TVサントラ,CooRie,Ceui
- 出版社/メーカー: ランティス
- 発売日: 2007/03/21
- メディア: CD
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M2「京四郎と永遠の空」は作品のテーマ(テンション)をTVサイズで表現した曲。これを聴けば「ああ、こういう世界なのね」と納得すること請け合いです。夢見る乙女主義をバイオリンソナタ風に奏でたM4「手紙」。M5「京四郎 愛のテーマ」っておい(笑)は、むせび泣くような弦楽の重厚さに痺れます。宮川泰を彷彿とさせる憂愁なピアノ協奏小曲M9「かおんのテーマ」、思わず溜息が出ますね。ポップで健やかなM12「空のテーマ」は、この沈痛なサントラにあって貴重な息抜き。遠国にひっそり自生する可憐な一花を思わせるフルートの音色が心惹かれるM13「せつなのテーマ」、高まる"せつな"さにもう心が引きちぎられるようで、いや、せつな大好きですから。
ひそやかでドキドキする憧れを健気に語るM22「空想」は、空想という曲名が哀しい。眩くて温かいサウンドは、初めて生まれた感情を喜ぶような風合い、M23「片思い」。大仰なまでに無伴奏チェロ組曲第○集プレリュード、パクリのくせして結構大曲で演奏も気合入ってます、M32「マナバスター」。とりあえず言えることは、「京四郎」の名の入った曲はどれもこれも最高に美しすぎるぜということ、M35「京四郎の戦い」。
それにしても。自信作なテーマをバリエーションにして使いまわすでもなく、このボリュームで、各々に其々のしかもすぐれた旋律をきちんと作っていることに、僕は驚愕を禁じえないわけで。サントラはそういうものだとはいえたった1分半-2分弱で終わってしまうのはあまりにも惜しい、もったいない、そう思わずにはいられない。窪田ミナさん、いい仕事してますね。