ひまわりっ!! O.S.T

アニメ本編は結局観ないまま、サントラだけ聴いた「ひまわりっ!」の続編も、やっぱりアニメ本編は観ずにこうしてサントラだけ聴いてるんだよなあ……(今回はOPの「ソラ色のつばさ」も買ってしまった)。ただ、日本の里山風景を、どこか懐かしく、ふいに悲しげに描く音楽というそれそのものが、純粋に、僕は弱いんだと思うんですね。それだけなんです、それで十分なんです。番外編のショートドラマを削ぎ落としたら42分程度しかならないサントラでも、いいんです。
しんみりと朴訥としたメロディを、琴、尺八にシンセサイザーという"今日的視点による懐かしさ"によって奏でられるM1「雫〜SHIZUKU〜」、ああほら、1曲目からもう涙腺緩んでるよ……。M2は「風便り-回想編-」、「風便り」自体は前作のサントラに収録されていたっけ。M5「刹那」、心細いようでじっとり重々しい、ああ、このシンセは富田勲の音楽を思い出します、これも泣ける。M7「大江戸COWBOY」M13「月華」の「ほわぁ〜」という声が脳みそにこびりついてしまったんですが。M18「パルナスの踊り」は、滑稽というか珍妙な音色(サンプリング?)が、踊りといえば踊れるかもしれない奇妙なメロディ、次第に早くなるにつれてこれもまた(嫌な意味で)耳に残るなあ。颯爽とした鮮やかな昂揚感をピアノに封じ込めた、愛らしい小品M20「picnic」。
似非日本の郷土風俗的音楽を大胆にフィーチャーした、安っぽいゲーム音楽魂と軽妙なサウンドクリエイトの成せる電子音楽群は、面白いっちゃおもしろいんだけど、別にサントラとして聴きたくはないんですよね。アニメを観てないんでなんともいえないんですけど、世界を音楽が上滑りしてるんじゃないかなという予感がします。ま、僕はサントラで気に入った曲だけ聴いていれば幸せになれる人間ですから、構わないんですが。
あ。ED曲のeufonius「きらきら」のCD聴いてないよ。なんてこった!