初めての駐車違反

思いのほか待たされて、しかも伸びた面接を終えて車に戻ってみると、路上駐車してあったそれに放置車両確認標章が貼ってありました……。うう。
駐車場がいっぱいで時間も迫っていたのでやむなく、裏道だし車の通りも少ないから大丈夫だろうと思ったのが、運のつき。まぁよく考えてみれば警察署の目と鼻の先だったわけですが……ああ、俺って改めて馬鹿だよなあ。自転車があれば自転車で来たんだけど、使えないから車で来てみて違反金で自転車が買えるよというアホらしさもたまらない。
えーと、失業者に対する減免措置とかありませんかね?
自身の過失とはいえ、僕はどうにも車というものと相性が良くないような気がします。事故を起こして精神的にショックを受け職業上の不利益をこうむったこととか、今回の放置違反金が経済的にまるで余裕のない今課されてしまうことなど、とことん自分が悪いんですけど、それにしても厳しいし、猶予なく冷たい。そこにはまるで悪意しかないように思えて仕方がありません。現実というものが元々そのように造られていることは承知しているけれども。
僕が車にまったくこだわらない、自家用車の車名ですら定かでないのは、彼らの見え透いた悪意に対する子供じみた反抗心の表れなのかもしれません。メンテなんてしてやるもんか、壊れるなら壊れりゃいいんだ(それで僕自身が困るとしても)、とにかく車なんて大嫌いなんだよ。車に関わるわずらいごとが僕の気分をそこねる。傷が付きやしないかでおどおどしなくちゃならない、擦った擦ってないだで諍いを起こしかねない車という存在は、人の人格を抑圧するし感受性を冒涜している。
嫌いなものや不愉快なものには近寄らないに限る。だからもう車には乗りたくないんだい! でも乗らなきゃならないというところが、ますます僕の気分を滅入らせる……。
車は移動する凶器である以前に、不快なシロモノだ。こんなモノが文明の利器だなんて、こんなモノを使いこなさないと不便を感じる文明なんて、そもそもどうかしているとしか思えませんよ。
――はい、愚痴終了。お金は借金するしかないなあ……。