しょせん萌えイラスト好きだから

 コミケに参加し始めた当初の僕は、CG集ばかりを買い漁っていました。
 マンガというものをそもそも読まないのだから、同人誌のマンガを買っても仕方がないだろうと当時は考えて、自然とそういう攻め方になったのですけど。今日のように萌えイラストがネットに溢れているというような状態ではなかったですから。それほど。金銭的な価値を失っていなかったといえます。最近は微妙ですけどね。
 プラスチックの素っ気ないCG集は何の感慨も沸き起こらないけれど、真新しい本のつやつやした手触りが好ましいイラスト集は、それが好みの絵柄であればいたずらに所有欲をそそりますね。エロゲーは中古でも全然平気なのに、同人誌は中古で買いたいと思えないのは、きっとそういうことなんでしょう。
 CG集はよほどのことがない限りもう買うことはないだろうけど、イラスト集は、余裕があればきっと買っちゃうんだろうなあ、僕は。
 ところで、なぜそんなことを言い出したのかといえば、昨年末のコミケで、フルカラー26Pのイラスト集が無料配布されていて衝撃を受けたこと、そして「和(巫女)」さんの紙袋を会場でよく見かけて、妙に印象に残ったことを思い出したからです。
 無料配布のイラスト集はこちらのサークルのものだったんですけどね。既刊とはいえこのボリュームでは決して安くはないだろうに。ブースには誰もいなくて、ペンで「無料」とだけ書かれた紙片が置いてあるだけという。これ本当にタダでしかもサークル主催者にお礼も言わず持ち帰ってしまっていいの?としばし逡巡してしまいました。
 「うどんげ」と言われても全然わからないような僕がいただいてしまってよかったのかしら……。
 「和(巫女)」さんとは、同じ趣味ということでかつてご縁がありました。要するに巫女好きの縁w 
 森の十字路が、地方新聞サイトに掲載される巫女さんのニュース(画像つき)をかたっぱしから取り上げていた頃、よく気にかけていただいたものです。取り上げたニュースに反応していただいたりとか、リンクも張っていただいた気がするなあ。
 氏の描くキャラクターはことさらロリっぽいというわけではないんですけど、そもそも僕はなんで幼女と巫女のニュースに血道を上げていたんだ?時が経てば経つほど謎は深まるばかりです。
 というわけで、一方的に親しみを感じていた僕は、「和(巫女)」さんの本を何回か買わせていただいたことがあります。まあかなり前の、並ばなくてもすぐ買えた頃の話ですよ。今はきっとすごい行列ができてるんだろうなあ……。ちくしょう、デスクトップの壁絵に設定してやるっ。
 あ、そういえばここ何年かリアルの巫女さん見てないよ!というか今年も初詣行かなかったよ!
 すごいダメだ、僕……。