あの思い出が今、よみがえる

我が心の脱衣ゲー第1話 麻雀ダイヤルQ2(あたっく系)(from BOGARD La+さん)
 うーわー。
 先日書いた思い出の脱衣麻雀ってこれだよこれ。ありがとうテラチュウさん、というかこっ恥かしくてヘンな汗が出てきちゃったよ……。
 それにしても、部分部分でずいぶん間違ってますね。「赤ずきん」なんてまるで記憶違いだし。それどこの由来だよ。思い出なんてあやふやなものなんだなあ。
 確かに、ウブで無知な中坊だった当時「あの白い液体は何?」とか、「豆ってなんのことだろう」などと不思議に思ったものです。そもそもその程度の"知識"もなくエロ麻雀ゲームをプレイしてるなよな自分、といったところですが……。
 何を隠そう僕は中学時代けっこうな脱衣麻雀マニアでして(いや最早隠せてないから)、新しいゲームセンターを開拓したり、ボウリング場などの施設でゲームコーナーを見つけるとまず脱衣麻雀機をチェックするくらい。さらにいえば、「スーパーリアル麻雀」で、僕はおっぱいが揺れるものだということを初めて知りました。
 人目を忍ぶように、きっと僕の年齢では触れちゃいけない筐体、先生や地位ある大人に見つかったら絶対叱られるだろう、もしかしたら親が学校に呼び出されるかもしれない。それでも、"いけないゲーム"をプレイしているんだという脅迫的なまでのドキドキ感。強烈な心臓の拍動を持てあましつつ、いつでもすばやく逃げ出すことができるよう腰を軽く浮かせ、背後を通る客に画面を覗かれないようかじりつくようにしてキーとボタンを操作していたのを、今でもまざまざと思い出すことができます。
 思い出とは、事実は年を経るとともに記憶から剥がれ落ちていって、記憶そのものも薄らいでゆくなか、最後までこびりついている感覚のことをいうんでしょう。あの破裂しそうなドキドキ感こそ、思春期ってヤツなんでしょうかねえ。
 必要ないモノなのに、ましてやお金も持っているのに万引きをしてしまう人の心境と似ているのかもしれません。もちろん僕は万引きなんて一度もしたことありませんけど。それは脱衣麻雀があったから?
 そういえばディスクシステムにも脱衣麻雀がありましたよね。「美少女麻雀倶楽部」というんですが(タイトルは今調べた)、とあるおもちゃ屋で僕が書き換えしてもらったのに、むしろ父親のほうが熱心にプレイしていたっけなあ。「おい、ロンってどうやるんだ?」とか。
 まあよく考えてみれば、というかわかりきったことなんですが、脱衣麻雀はギャルゲーとよく似ています。ようは麻雀で勝つか、正しい選択肢を選ぶか、たったそれだけの違い。なかにはミニゲームをクリアすることで物語が進むギャルゲーだってあるものね。そして、ご褒美としての一枚絵が表示されるという根本は揺るがない。
 もしかしたら僕は、中学生の頃からなにひとつ進歩していないんじゃないか。ただ脱衣麻雀が「ときメモ」に取って代わっただけなんじゃないのか。
 ましてや、いまや年齢制限を気にする必要はなくなり、人をはばかる羞恥心もとうに枯れ果てているものだから、エッチなことただそれだけについてもよおすドキドキ感しか、得られるものはないわけで。感覚的にはむしろ退化しているのかもね。