「ドラクエそーりょ」、感どー超大作

ドラクエそーりょ - DQ3僧侶は今日もがんばります(from つかれたさん)

 ラグナロクのGvGが終わって、寝る前にちょろっとwebを巡回しているときに見つけてしまったが最後、途中で止めることができませんでした。
 なんなのこの魅力、この素敵、ありえん。
 テキトーな絵なのに、なぜか心に染みて。へっぽこな字なのに、なぜか心に響いて。「魔方陣グルグル」を思わせるちょっと可笑しいドラクエ?のパロディに過ぎないのに、なぜか心に残ります。
 すごい"こしゃく"だ。こんなので何度も胸が熱くなって、涙がこみあげてくるだなんて――。
 けれど、仲間の大切さを描いた冒険物語は、見た目から受ける軽薄な印象あるいはパロディゆえの茶化した視点にあってもまったく輝きを失わず、ひとりでいる寂しさ、仲間がいるというあたたかさを朴訥に語った彼女の日記そのメッセージは、経験した者だけが伝えることのできる塩味の真実みを確かに含んでいます。

「独りはやはりつらいです。それも独りになってみないと分からないなんて、けっこうざんこくです。助けて欲しい時、たすけがない。カナシイ」
「勇者の願い通り、みんなが一番つらい物をひとつ消してやろう」
「みんなとの楽しい時間を元の私に向けて欲しい。これはドラゴンの私に向けてるものでは? そう思えてきた。それならドラゴンのままでもいい。独りはサミシイ」

 ありえんありえんありえん(思い出してまた泣いてる)。
 思えば、僕がこの作品に感じている味わいや、感動は、絵本というものの本質ではなかったでしょうか。「ドラクエそーりょ」、これは絵本なんですよ、それもとびきり素晴らしい。声優さんの朗読CD付きで絵本化してくれないかなあ。
 とにかくこれは妹に教えてやらねば、次遊びに行った時にでも。