初音ミクが好きになれない

「乗り物なんてなんにも持ってないのにね…」「そ、備えあれば憂いなしって言うじゃないですかっ」
 初音ミクを聞いていると、眩暈がします。
 なんかこう、車酔いするかもしれないという予感を覚えるとき、その根拠となるくらくらする感じ、あれに似ています。気持ちが悪いというか、吐き気がしそうというか、もはや生理的嫌悪と言ってもいいくらいです。
 確かに技術的にはすごいのかもしれないけれど、よくできた人口歌声を聞かされるくらいならば、へたくそな女性声優のどうしようもないキャラクターソングを聞かされたほうが何百倍もマシです。しかしネット界隈では猫も杓子もという感じで大きな話題になっていて、つくづく僕は、この手の流行とか感性についていけない偏屈で固陋な人間なんだなあと、苦々しく思うところです。
 1つの、嫌いなものを嫌いだと言うのに費やす労力は、2つの、好きなものを好きだと言うことに差し向けたいと僕は常々思っているのですが、ビデオカードエロゲーを買い求めにソフマップ町田店に行ったら、店内BGMとして情け容赦なく延々と聞かされたもので。とはいえ店員に文句を言うわけにもいかず、せめてここで文句を言う。言わせてもらいますとも。
 でも実際にクレームをつけてみたら面白かったかもしれませんね。「初音ミク止めてください。気持ちが悪いんで」って。どう対応してくれたんだろう。
 結局ビデオカードは、価格.comで調べた品のほうがずっと安かったのでネットで注文することにし、エロゲーは、「魔法はあめいろ?」の廉価版があったので、これを購入。発売前に体験版をプレイして、主題歌が印象的でヒロインたちのやり取りも妙に楽しくて、いずれプレイしたいと思っていたのに、もう3年も経っていましたか……。
 そういえばソフマップ町田店のエロゲーコーナー、しばらく来ないうちに隅のほうにレイアウト変更になってましたね。しかも中古・新品ともに品揃えがかなり悪くなってて、なぜか知らないけど(知りたくもないけど)小便くさく、とても嫌な感じだったなあ。そもそも実写のエロDVDとエロゲーを一緒くたに扱うセンスを受け付けられないんですよね。ま、世間一般的にはそんなものなんだろうけど。
 目的とする作品もなく中古エロゲーを漁るという行為は、いい加減気が滅入ります。己の好みが日に日に狭量化し、かつ流行と乖離してゆくなか、この方法論はもう辞めたほうがいいのかもしれません。
 ただ、パッケージを手に取ったときの第一印象を、僕はけっこう大事してるんですよね。作品のパッケージそのものに恋愛(愛着)する、そこから恋愛ゲームは始まるような気がするので。
 例えば、ヒロインのおっぱいがむやみに大きかったりするのと同じベクトルで、エロゲーのパッケージもやたらと大きい。パッケージそのものからしてユーザーに恋愛されることを"装丁"しているのです。
 そういった意味で、今回買った廉価版ソフトの、片手で持つのに絶妙にフィットする、控えめでかわいらしいパッケージも悪くない。キャラデザは、可もなく不可もなしといったところだけれど。
 求めるものは、事前情報なしの偶然(操作機会)→運命的(システム)な出会い。これこそまさにゲームですよね。

そろそろのアレに関する個人的メモ。

1日目
I-15a スガメモ(てすた厨房)
シ-52a EPI
マ-13b ぱらだいす

3日目
ウ-23b 麦畑
ヌ-26a 65535あべぬー。
マ-06a NorthernHouse
に-02B RKR
ま-21 ミュンヒハウゼン症候群
UnisonBell (ブースの番号調べる)
MATSUDA98 (ブースの番号調べる)
icenote suites (新刊あるかどうか調べる)

 3日目は行けたら行きます。行ったら…夜がたいへん(仕事です)。
 というか毎年当然のように大晦日開催なんて常軌を逸してる。それなら29・30日の2日間開催のほうがまだマシだよ。