美味しいカップ麺と、情けない副作用

 僕はカップ麺をよく食べる人間です。平日なら1日に1個は食べてるかな。それで、環境ホルモンって網で少し焦がしたくらいが美味しいんですかね?
 原材料費高騰を受けてカップ麺が値上がりしているというのは全国規模での話。
 僕がよくカップ麺を補充しに行く安値自慢のスーパーでは、値上がり前まで90円前後でカップ麺を扱っていたのに、値上がりした今では100円前後になってしまって。「安く売れないから」とヘンなプライドで取り扱う品目も格段に減ってしまいました。
 そのスーパーは自宅からはちょっと距離があって、だからわざわざそのスーパーにカップ麺を補充しに行くくらいなら、近所のSHOP99で買った方がいいという具合になってしまいました。幸か不幸か。
 もちろんSHOP99のほうでも、みどりのたぬきとか扱わなくなったしカップ麺のレパートリーはずいぶん寂しくなってますけどね。でも、他社共同のオリジナルブランドを次々と投入しつつ、期間限定品で終売したものや、「昔ながらの」といったシンプルなカップ麺シリーズなどコストの安そうなものを充実させ、小売店として、メーカーとしてよく頑張っているなあと思います。
 そんなSHOP99で僕がよく買っているのが、マルちゃんの「がんばれ!受験生 醤油味ラーメン」です。まさにスタンダードと呼ぶに相応しいコクのある醤油ラーメン、コシは皆無だけど馴染みのある麺はどこまでもやさしくて、これといって特徴はないんだけども、バランスがいい。妙に病みつきになります。
 それと、このカップ麺、「がんばれ!受験生」ということで、蓋を開けると武田鉄矢の応援メッセージが書いてあるんですよ。例えば、

緊張や不安は「希望」の裏返しばい。あと少し!頑張りんしゃい!by鉄矢

 みたいな。
 美味しいからといって、よく買って、僕はいったいこのメッセージを何度拝んだことでしょう。目指しているものなど何もありはしない無気力なこの身には、氏の応援メッセージと似顔絵がやけに空々しく感じられます。何もしていないのに応援されるというのは、辛いというか、申し訳なくなりますね。
 あと少し!か…。
 既に受験シーズンは終わり、桜もおおかた満開です。「がんばれ!受験生 醤油味ラーメン」の在庫は、確かにあと少しです。