油揚げの美味しい食べ方

 油揚げを網でカリッカリに焼いて、刻みねぎと少々の七味唐辛子を振り、醤油をかけて食べるのがとても美味しくて、最近病みつきになっています。ありそうでなかったこの味わい、おつまみはもちろんご飯のおかずにも最適ですよ。
 これはですね、テレビ朝日で毎朝やってるちい散歩という番組の、地井さんが訪れた町の豆腐屋さんで、できたての油揚げをこうやって食べていたんですよ。1枚130円の、まるで厚焼きみたいなボリュームの油揚げがとても美味しそうで、つい試してしまったというわけ。
 揚げたての油揚げというと、大学4年のときに参加したとある工場施設の見学会で、オートメーション化された油揚げレーンの、まさに今そこで揚がったばかりの油揚げ、油にぷかぷか浮いてるそれをひょいっとつまんで食べさせてもらったことがあって。あれは実に美味しかった。
 その会社とは結局ご縁がなかったけれど、リクルートスーツ姿で食べたあの油揚げの味はなかなか忘れられません。
 油揚げって、よく考えるとそんなに食べる機会がなく、レシピ的にも主役になり難い食材なんだけど、油というだけあってうかつに魅力的で、ちょっと焼くだけで実に芳ばしく、したたかに美味。こんな安上がりなもので満足してしまいそうなのがちょっぴり悔しくもあったりするけど、そこはそれ。事実は事実として冷静に受け止めなきゃいけない。なにしろおいしいは正義ですから。
 ちなみに僕はハマると毎日だって食べてしまう人間なので、湯豆腐だってすでに何年か毎日のように食べているしね。しかし湯豆腐に油揚げか……こりゃますます豆腐屋なしでは生きていけない生活になりそうだなあ。