zakki

僕のメルヘンな身体感覚

先日、指を怪我したんです。皮膚を薄くえぐってしまって、鼻血よりかは大目の血が吹きだしていました。痣にもなっていたので絆創膏を張って。けれども、1週間ほどしたら痛みはおさまり、皮膚がまだ塞がっていないので絆創膏ははずせなかったけど、その絆創膏…

デジタルタイマーに思う生(せい)のこと

先日の日記http://d.hatena.ne.jp/tsukimori/20050728/p1に書いたとおり、電動式歩行器を買って、タバコの臭いの染み付いた妹の部屋で、タバコの臭いがほのかに混じった空気を吸いながら、1日30分エクセサイズをしているのですが。そのタイマーのデジタル表…

永遠の少年時代 願望と錯誤 仕合せなまやかし

「少年事件をどう考える」と題された読売新聞の論考で、ヤンキー先生がこのようなことを述べられていました。 ―「普通の子」「問題のない子」の暴発と言われる。 「普通の子」と呼ぶこと自体、子供とかかわる大人の側の当事者意識の放棄だ。目の前に私がかか…

聴覚の贅沢について

静かなところに行きたい。最近の僕はよくこう思います。より詳細に表現すれば、僕が望まない一切の音を聞かずに済む場所にぐだーっ寝転んで半日くらいぼーっとしていたい、そう、欲するのです。 僕の住環境では、直上からの生活騒音、道路からの交通騒音、猫…

郵便事業の落ち込みに見るネット社会の光と影

僕はね、つくづく思うんですよ。わざわざダイレクトメールを送って人に購入を促すような商品に、そもそもろくなものはないんじゃないかって。 本当に良い商品、価値のある商品は、広告費や人件費を極限まで抑えてその分を商品開発や低価格化努力に注ぐことで…

ただより安い命なんてものはありはしないのだから

先日の読売新聞、「がんとともに」という連載記事に、「医師の説明、有料化しては?」という提案がなされていました。目からうろこが落ちてしまいました。 新聞もオンライン化が進んで、最新の事件事故については紙面よりweb上でチェックしたほうが豊富だし…

生きるということの生々しい枠組み 臓器移植問題

「脳死移植」推進派が8割…読売世論調査 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050701it17.htm 読売新聞に、臓器移植についての世論調査の結果が掲載されていました。概略としては、臓器移植全般について肯定的な意見が世論の多数を占めているというこ…

別れの挨拶

読売新聞の6/27付朝刊くらし面の読者投稿コーナーに、「息子の彼女から別れ際にお礼」という話が載っていました。 投稿者の息子と付き合っていた娘さんが、その息子と別れることになり、それまで母親(投稿者)によくしてもらったことを電話で(その母親に)…

貴女を想うこの気持ち、身と心のどっちがイニシアティブ?

「まんがタイムきらら」連載「たるとミックス!」(神崎りゅう子)は、定期的に魂が入れ替わる、退魔の力がどうとかいう双子の兄妹が主人公の4コママンガです。その6月号が、妹の体に乗り移った(?)兄が男に恋わずらいを起こしててんやわんやというネタだ…

ブログという「情報の流れが見える道具」

Musical Baton。最初は僕も他の人に回す気はなくて、でもご無沙汰の挨拶もかねて試しに回してみたら上手くいって、調子に乗って他の2人の知り合いにも回してみたんです。そうしたら、2人揃って「チェーンメールみたいですね」「チェーンメールじゃないですか…

新米親世代の壊れかけた建前修復事業

相変わらずどたどたどったんうるさい上の階の住人について。それは、こうしてキーボード叩いている最中でさえ唐突にだだだんと響いてきます。 一応、6月になったら実家に引っ越す予定なのでそれまでは…ということで先日落ち着いたのですが。その6月になって…

生命はこの世に選別されて誕生する

読売新聞でも先日取り上げられていた、着床前診断についての記事http://osaka.yomiuri.co.jp/mama/news/mw50513a.htm。だいたいこういう"事件"には、「生命の選別につながる可能性がある」というお決まりの批判が障害者団体から寄せられるけれども、生命の選…

甘くて苦くてしょっぱいチョコレイト

私の出生日は2月14日。今から60年前のその日、葉山で水兵をしていた私は、近くの別荘のお嬢さんからチョコを頂きました。私は誕生祝いと思い込み、なぜその事を知ったのかと不思議で、訓練の合間に訪ねてみると、母親から、娘は3月10日の東京大空襲で、本宅…

しわしわ きちんとおる 元気にやり直す

「おり紙」 おり紙が わたしの指におられていく失ぱいして またおり直すとしわしわわたしも失ぱいするとしわしわきちんとおる 元気にやり直す*1 失敗しても、しわしわにならず元気にやり直せる人であったなら、運転手さんが、たぶん、きっと、JR福知山線のあ…

ほんとはいい世界なのだ

「お兄ちゃん」 わたしには お兄ちゃんが いるお兄ちゃんは 朝 おきるとねこに 「おはよう」と いうでも わたしには いわないでも そんなお兄ちゃんはほんとはいいお兄ちゃんなのだ*1 巫女萌えや看護婦萌え、女子高生萌えなどの既製的萌え、実は"天然モノ"は…

精神のアレルギー症状

普通の人なら気にしないようなことがらについて、気にして、くよくよして、心が参ってしまう人がいます。 普通の人なら気にするようなことがらについて、気にせず、飄々と、まかり通ってしまう人がいます。 普通の人ならどうということがないような花粉や食…

「きく」  星野富弘

よろこびが集まったよりも悲しみが集まった方がしあわせに近いような気がする 強いものが集まったよりも弱いものが集まった方が真実に近いような気がする しあわせが集まったよりもふしあわせが集まった方が愛に近いような気がする よろこび、強さ、しあわせ…

弾丸一発で失われてしまう世界で一番大切な

先日、昨年公開された映画「世界の中心で、愛をさけぶ」のビデオをレンタルビデオ店で借りてきて、子供たちと見た。(略)見終わった時、小学5年の長男がぽつりと、「人一人の命って重いんだね」と言った。本人いわく「以前に見た、異星人が地球を侵略する外…

終わりのない篭城戦

早朝、車を走らせていたら道路の中央線付近で猫の死体を見かけました。すぐ脇にカラスが一匹とまっていました。内臓が飛び出したその死体を見て、「ああ、可哀想だなぁ、酷いなぁ」と思います。そして家に帰り、僕は自分の家で飼っているペットの猫に餌をあ…

真綿の日常

大トロサーモンと大友宗麟って似てますよね。いや、なにがって、雰囲気とか…。 先日、母親の野暮用に付き合って、車で国道沿いの工場地帯に赴いたときのこと。路肩に車を寄せてぼーっとしていたら、工場の煙突から真っ白な、雲みたいな煙が立ち昇っていまし…

差押警告書が来たくらいでホイホイと住民税を支払ってしまうような根性ナシなんですよ、僕は…。