社会

冴えないスナックと、地味な焼肉屋

自宅からどこに向かうのでも大抵通りかかる場所に、冴えないスナックと、地味な焼肉屋があります。 そのスナックは、店先に置いてある鉢植えから外装全般、果ては店名に至るまで徹底して冴えてなくて、しかも店の入り口がちょっと奥まったところにあるものだ…

誰の未来のための卒業文集

□ 放火しそうな人 橋の下でくらしそうな人 卒業文集に生徒名掲載 卒業文集に、生徒同士が抱いている印象をアンケートしランキング形式で発表するコーナーを設けるのは、意外とどこでもやってることなんじゃないかなあと思います。僕も中学の卒業文集であった…

インターネット、神秘主義と免許制

いじめる側は姿を現さないまま、相手を精神的に追いつめる。(携帯電話などの)情報機器を使ったいじめは、海外でも問題になっている。(略) 「いじめは昔からあった」とする反論があった。だが、特定の「やんちゃ坊主」による昔のいじめと違い、今のいじめ…

私が料理を作るのは、貴方が食べてくれるから

料理というのは素晴らしい、僕はつくづくそう思います。 僕(貴方)が料理を作るのは、貴方(僕)が食べてくれる(食べる)から。この論理とも呼べない"信じ合い"に一片の疑念も差し挟めないというのが、むしろたいへん喜ばしくて。 もちろん、自分が食べる…

マスコミというものが好かれない理由

マスコミというものが、思考・思想の方向付けについて多大なる影響を及ぼしていながら、当該人々にとってあまり信用・信頼されていないのは、彼らが本質的に"都合がよすぎる"からではないかと思うのです。 マスコミが、その紙面なりメディアでマスコミという…

ゆっくりできるということと、ゆっくりだということ

NHK教育だったかな。 ある、介護施設で働く男性職員について取り上げていました。 その男性は軽度の知的障害をもっていて、これまでさまざまな会社で働いてきたけれど、「作業スピードが遅い」という理由で辞職を余儀なくされ、職を転々としてきたあげく介護…

小麦値上げ機にコメ消費増加を

子どものころ、パンやめん類はちょっとしたぜいたく品でした。明治生まれの父はよく言っていました。 「コメの方が価格は安定している。栄養価も高く、なによりおいしい。日本人はコメを食べるべきだ」 父の言葉を思い出したのは、政府が製粉会社に売り渡す…

もろいからこそ愛おしい、自費出版と同人誌

我が家の書棚の隅に、著者名が「私」という一冊の本がある。奥付にこそ、3版と印刷されているが、この本、実は市中に一度も出回った実績がない。1版1冊、ワープロによる私の手作り本だからである。 第1版は6年前、結婚する長女に記念品として贈ろうと作った…

イージス艦艦長と給仕

海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故と、それへの対応のまずさに端を発する石破防衛相の辞任問題は、親族の方が政界要人にしたためた手紙で一気に沈静化したおもむきがあります。 結局は事故、ということでしょうか。 ここぞどばか…

行為を捉えて人を捉えず

べっ、別にラグナロクオンラインのパッチサーバーに全然つながらないからブログの更新でも済ましとくかっていうわけじゃないんだからねっ。 「映画のワンシーンのような光景を見て感動したよ」(略) 信号待ちする群集の中で、男性がたばこを吸っていたそう…

思いやリレー

自動ドアではなく、両開きのドアでした。 コンビニに入ろうとしたとき、僕の直前に入っていった人がドアを開けたまま待っていてくれたんです。 僕はそそくさと入って、 「どうもすいません」 パンを1個買って袋はいらないと告げ、ドアを開けて出ようとしたら…

ご都合的な善、混迷する悪

□ 同級生の全裸写真撮影、サイト投稿 容疑の高校生ら4人逮捕 県警少年捜査課は18日、いずれも横浜市内の県立高校1年の男子生徒ら4人(いずれも16歳)を児童買春・児童ポルノ禁止法違反(児童ポルノ製造、公然陳列)などの疑いで逮捕したと発表した。 …

「触れるような状態だったんですか?」

瀬戸内寂聴と鎌田實の対談番組を見ました。 その中で、鎌田さんが診療する病院に通院している患者さんで、鎌田さんのおちんちんを触らないと帰らないおばあちゃんのエピソードが紹介されていました。 その番組は平日の午前中に放映されていたんですけど、「…

毒を食らわば洗剤まで

件の、農薬が付着していた冷凍餃子問題。 五輪が近いということもあるのか、中国のただれた食品事情を取り上げないメディアはありませんが、その中でも特におかしかったのは、野菜洗浄剤なるものです。中国では野菜に農薬が残留しているのはもはや当たり前で…

井上陽水は腐ってる

芸能ニュースで盛り上がっている倖田來未の「35歳を過ぎるとお母さんの羊水が腐ってくる」発言について。 僕は、羊水は羊水でも井上陽水のことだとすぐ訂正すれば事なきを得たと思うんですよね。つまりテキストに起こしてみると、「35歳を過ぎるとお母さ…

ニュータイプとしての哲学

妙な気分になったのは、細胞培養の実験をしていた時です。 顕微鏡でサルの腎臓の細胞を見ながら、何気なくシャトルの窓に目をやると、顕微鏡でのぞいているのと同じような模様が見えました。地球の山脈や砂漠、湖などです。 細胞という極めて小さいものと、…

自由というものの意外な窮屈さ

小学校の給食は班ごとに机を寄せて食べるが、中学校は弁当。子どもたちは「席は自由にさせてほしい」と主張することが多い。 1学期早々、子どもたちの意見を取り入れて自由な席で食べることにした。「楽しく食べて欲しいから、独りぼっちになる人がいないよ…

日本国民の93%は貧乳萌え

□おっぱいの小さい女の子、日ごろの愚痴とか一言どうぞ(from 怒濤のくるくるシアター。さん)貧乳を恥ずかしがってるのが可愛い のでやっぱり世間には貧乳を煽っていてほしい 貧乳万歳な世界にはけしてならないでほしい 僕たちは、日本人としての文化・意識…

親子丼、うれしかった告白大作戦

一昨日作ったときの材料がまだ残っていたので、夜食にという口実で親子丼をリベンジ調理してみました。 結果は、イマイチ。前回少なかった汁は、今回多すぎてご飯がべちゃべちゃに。卵は半熟をキープできたけれど、かき混ぜすぎたのかぼろぼろに。ここまでく…

エレベーターの相乗り、なぜ避ける

僕は今、マンションの9階に住んでいる。エレベーターで1階までを行き来する。 先日、家に帰ろうと、1階でエレベーターのボタンを押して待っていると、おじさんがやってきた。エレベーターが来たので、僕は乗ったが、そのおじさんは動こうとしない。別のエレ…

加藤博一氏死去

□「スーパーカートリオ」加藤博一氏が死去 56歳、肺がん 僕が今までの人生でプロ野球にいちばん熱中していたのは、小学生の頃のこと。なぜか当然のように大洋ホエールズファンで、同じく大洋ファンの友達と何度か横浜球場まで応援に行ったものです。そして…

「意味なし」不安症候群

「メディアで編集された情報というのは、相手が意味を与えてくれているわけですよね。でも、生の体験は自分で意味をつかまなくちゃいけない。生の体験にはノイズだとか余計な物も入っているが、余計なことが意外と大事なんです」 「ノイズはやっぱり生命の本…

合成写真とパンツ天国

■いじめ把握6倍12万件…昨年度、文科省調査 具体的には、「女子生徒がインターネット掲示板に合成写真を掲載された」「同級生を無視するよう書いたメールが次々と転送される」などのケースが、文科省に報告されている。 デジカメ付き携帯電話が普及したこ…

やさしさを武器にする未来

■ PS2「いつか、届く、あの空に。〜陽の道と緋の昏と〜」、10月25日発売 僕はこの作品(Windows版「「いつか、届く、あの空に。」)の、特に唯井ふたみ編は、すごく素晴らしいと思っています。女の子が、男の子を「好く」という気持ちを、人間という存在の原…

市販薬の効能に感動する

夏風邪をひいた。 そして、薬というものについてしみしみと考えさせられた。 温度調節機能が壊れ、つねにフルパワー、火事場の東京電力にとてもやさしくない仕様と成り果てた我がダイキン製クーラー。そういえば僕が中学生の頃から現役続行中だ、よく考える…

クレーマーの領分

クレームをつけるということは、一種の才能なのだと思った。 それができる性質といってもいい。前提として、良きにしろ悪しきにしろ、自分(の意見・主張)が絶対正しいのだという、信念のようなものが必要なのだ。少なくとも、自分に自信のない僕のような人…

土曜の朝の電話世論調査

土曜日の朝にTBSから電話が掛かってきた。何かと思えば、電話世論調査。20歳代、30歳代の男性の意見が不足しているんだとかで、30代男性である僕にお鉢が回ってきたのだという。 どこで調べたのか、以前にもテレビ朝日から同様の電話があったので、きっと一…

遠慮してしまう良心 無遠慮に振舞える自負

ベビーカー増え 車いす優先望む(67歳女性) 私は車いすを使っています。月に一,二回、デパートに行くのが楽しみとなっています。ところで、私のよく行くデパートには、数は限られていますが、車いすとベビーカー優先のエレベーターが設置されています。ただ…

生死の格差

例えば社会人の平均年収が600万円だとか、大企業の社員の平均賞与額が90万円だとか、そういう数字を新聞で読むと、僕は死にたくなります。少なくとも深刻に気が滅入る。ちまたで流行の格差問題はよくわからないけど。あっちを見れば何を買ったかという話、こ…

新潟県中越沖地震について

先日発生した新潟県中越沖地震について、いろいろ考えさせられる。3年前に大きな地震を経験した人が、「しばらく大きな地震は来ないだろう」と、災害への備えを怠っていた場合が多いということ。さもありなんと思う。 大地震は80年とか、100年に一度起こるも…